出版社内容情報
近年、政治・経済面で大きな存在感を持つ中国。大国意識によるナショナリズムの昂揚も目立つ。本書は、中国のナショナリズムを、近代国家建設から現代まで一二〇年の歴史に位置づける。清末、列強と接触する中で、中国は富国強兵を目指した。国家や民族という概念が日本から流入し、国史や言語教育が整えられる。五・四運動や五・三〇運動、さらに社会主義体制下での愛国心の浸透と変容などその形成過程を明らかにする。
内容説明
二一世紀に入り、尖閣諸島や南沙諸島の領有問題などで中国の愛国的な行動が目につく。なぜ、いま中国人はナショナリズムを昂揚させるのか。共産党の愛国主義教育や中華思想による強国意識からなのか。西洋列強や日本に蚕食されてきた一九世紀半ばから、日本の侵攻、さらに戦後中国が強大化するなか中華民族にとってナショナリズムとは何であったのか。本書は、清末から現代までの一二〇年の歴史のなかで読み解く。
目次
序章 伝統中国の世界観
第1章 中国ナショナリズムの起源―一八九五~一九一一
第2章 模索する中華民国―一九一二~一九二四
第3章 反帝国主義の時代―一九二五~一九四五
第4章 東西冷戦と社会主義の時代―一九四五~一九七一
第5章 現代の世界と中国―一九七二~二〇一六
終章 「大国」中国のゆくえ
著者等紹介
小野寺史郎[オノデラシロウ]
1977年、岩手県生まれ。東北大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター助教などを経て、埼玉大学大学院人文社会科学研究科准教授。専門は中国近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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