出版社内容情報
人生80年が当たり前になった今、長い自由時間をどう活かすべきか。ライフサイクル的な視点から定年後の「傾向と対策」を考察する。
内容説明
自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会との良好な関係も重要だ。第二の人生をどう充実させたらよいか。シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。
目次
プロローグ 人生は後半戦が勝負
第1章 全員が合格点
第2章 イキイキした人は2割未満?
第3章 亭主元気で留守がいい
第4章 「黄金の15年」を輝かせるために
第5章 社会とどうつながるか
第6章 居場所を探す
第7章 「死」から逆算してみる
著者等紹介
楠木新[クスノキアラタ]
1954年(昭和29年)、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。大手生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、大阪府立大学大学院でMBAを取得。関西大学商学部非常勤講師を務め、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。現在、楠木ライフ&キャリア研究所代表、神戸松蔭女子学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
302
超高齢化が進む中、定年退職後に働なくても 余裕があるゆえに、困っている人々がいる、と いう話は ある意味 新鮮で 面白い。 金銭、健康以外に 抱える問題…定年という よくわからない制度を 見つめ直すには よい本である。家に入るよりも、会社に いる方が健康的であるという事実は何を語るのだろうか?「しなければならない」ことが なくなる辛さを感じ取るにはいい、切実な内容だった。2017/11/18
Atsushi
109
数年前の冬の休日、積もるほどの雪が降った。近所総出で除雪した。その時唖然とした。自分は近所に住む人の顔さえ知らなかった。自宅と会社の往復でしかない自分を見つめ直した。定年も遠いことではない。色々参考になる一冊。五十路の方にはお薦めです。2017/09/15
まーくん
102
60歳から74歳までが「黄金の15年」らしい。できるだけ早くから準備した方が良いらしい。うーん、ちょっと手遅れかな?完全に手遅れだな。 まあ、気を取り直して本でも読みますか。コーヒー淹れて。2017/09/01
うっちー
96
ベストセラーの割には2017/07/17
どんぐり
78
会社員が越えるべき定年制。著者は60歳で会社員の生き方に区切りをつけ、人事コンサルタントに転身。企業向けのライフプラン研修の講義を聞いているようで、とりたてて新しいものはない。それにもかかわらず、何故かこの本は売れているらしい。みな定年後の生き方に不安な思いをもって手にしているんだろうな。きっとそう違いない。定年後は楽しく生活を送りたいなと考えている者にとっては、あまり役に立つ本ではない。2017/12/15