出版社内容情報
ポーランドのワルシャワで五年に一度開催される、世界最高峰のピアノ・コンクール。モノ書きピアニストが見た、若者たちの憧れと現実。
内容説明
ポーランドのワルシャワで五年に一度開催されるショパン・コンクール。一九二七年の創設以来、紆余曲折を経ながらも多くのスターを生み出してきた。ピアニストをめざす若者の憧れの舞台であり、その結果は人生を大きく左右する。本書では、その歴史を俯瞰しつつ、二〇一五年大会の模様を現地からレポート。客観的な審査基準がない芸術をどう評価するか、日本人優勝者は現れるのか。コンクールを通して音楽界の未来を占う。
目次
第1章 二〇一五年の予備予選
第2章 ショパン・コンクールの歴史
第3章 第一次予選(二〇一五年本大会)
第4章 第二次・第三次予選(二〇一五年本大会)
第5章 グランド・ファイナル(二〇一五年本大会)
第6章 指導者たちのコンクール
第7章 コンクールの相対性
終章 コンクールの未来、日本の未来
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。東京藝術大学大学院博士課程修了。学術博士。平成元年度文化庁芸術祭賞受賞。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事。演奏と文筆を兼ねており、著書に『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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