出版社内容情報
27年間の米国統治を経て復帰後も広大な基地が残された沖縄。米国の影、革新県政、基地移転を巡り特異な道を歩んだ戦後70年を描く
内容説明
太平洋戦争中、地上戦で20万人強の犠牲者を出した沖縄。敗戦後、米国統治下に置かれ、1972年に本土復帰を果たすが、広大な基地は残された。復帰後の沖縄は保革が争いながら政治を担い、「基地依存経済」の脱却を図る。だが95年の米兵少女暴行事件を契機に、2010年代には普天間基地移転・歴史認識を巡り、保革を超えた「オール沖縄」による要求が国に行われる。本書は、政治・経済・文化と、多面的に戦後沖縄の軌跡を描く。
目次
第1章 「沖縄戦」後の米軍占領1945~52
第2章 「島ぐるみ」の抵抗1952~58
第3章 沖縄型高度経済成長1958~65
第4章 本土復帰へ1965~72
第5章 復帰/返還直後―革新県政の苦悩1972~78
第6章 保守による長期政権―変わる県民意識1978~90
第7章 反基地感情の高揚―「島ぐるみ」の復活1990~98
第8章 「オール沖縄」へ―基地・経済認識の転換1998~2015
著者等紹介
櫻澤誠[サクラザワマコト]
1978(昭和53)年新潟県生まれ。2001年立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業。08年立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。立命館大学文学部助手、日本学術振興会特別研究員などを経て、13年4月より立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。専門は日本近現代史・沖縄現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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