内容説明
2006年、山中伸弥は、たった4種類の遺伝子によって大人の細胞が、未分化の細胞に初期化することを発見した。それから8年余、iPS細胞は、脳や肝臓、そして、アルツハイマー病の細胞をシャーレの中に再現した。難病の治療薬開発、黄斑変性、パーキンソン病、骨髄損傷などの再生医療も現実となった。不遇時代、山中伸弥を力づけた『がん遺伝子の発見』(中公新書)の著者が、iPS細胞の生い立ちとその応用に迫る。
目次
第1章 からだのルーツ、幹細胞
第2章 iPS細胞に至るルート
第3章 iPS細胞をめぐる5W1H
第4章 ノーベル賞受賞
第5章 iPS細胞以後の幹細胞
第6章 幹細胞とがん細胞
第7章 シャーレのなかに組織を作る
第8章 シャーレのなかに病気を作る
第9章 幹細胞で病気を治す
第10章 疑惑の幹細胞研究
著者等紹介
黒木登志夫[クロキトシオ]
1936年、東京生まれ。東北大学医学部卒業。専門:がん細胞、発がん。東北大学(現)加齢医学研究所助手、助教授(1961‐71)、東京大学医科学研究所助教授、教授(1971‐96)。この間、ウィスコンシン大学留学(1969‐71)、WHO国際がん研究機関(フランス、リヨン市)勤務(1973、1975‐78)。昭和大学教授(1997‐2001)。岐阜大学学長(2001‐08)。日本癌学会会長(2000)。2008年より、日本学術振興会学術システム研究センター副所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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