内容説明
1945年の敗戦後、マッカーサーを頂点にGHQの支配下に置かれた日本。当初占領政策は非軍事化・民主化を推進、平和主義を追求した日本国憲法が花開く。だが冷戦が深まる中、日本を「反共親米」にすべく、政策は経済復興に転換される。51年、朝鮮戦争の最中に結ばれたサンフランシスコ講和条約は日米安保条約とセットの締結となった。本書は、21世紀まで続く「戦後体制」が創られた日本占領7年間の全貌を描く。
目次
占領した者とされた者―東京・ワシントン・沖縄
第1章 敗戦と占領―非軍事化、民主化へ(日本降伏からGHQの成立へ;戦後政治の起動)
第2章 占領改革と政党政治の再出発(日本国憲法の誕生;公職追放から新生議会へ)
第3章 中道政権の軌跡―改革の転換点(片山内閣の誕生―日米「改革派」連合の形成;動揺する中道政権―求められる経済安定)
第4章 占領政策の転換―民主化から経済復興へ(中道政権の限界―片山内閣から芦田内閣へ;ドッジ・ライン―日米「保守派」連合の形成)
第5章 サンフランシスコ講和―占領の終結(講和への道―全面講和か単独講和か;米軍駐留容認と朝鮮戦争の激化;二つの条約締結へ―講和と日米安保)
占領と戦後日本
著者等紹介
福永文夫[フクナガフミオ]
1953年(昭和28年)、兵庫県生まれ。76年神戸大学法学部卒業、85年神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。87年姫路獨協大学専任講師就任。同大学助教授、教授を経て、2001年から獨協大学教授。博士(政治学)。専攻、日本政治外交史・政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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