内容説明
なぜモノは引きあうのか。「なにもない世界」は存在するのか。わたしたちの住む世界はいつ生まれ、どこに向かっているのか―。このような謎を追究するのが現代物理学である。ミクロの世界・宇宙の果て・極低温など、日常生活では想像すらできない極限の世界を現代物理学はどう解明してきたか。その始まりから最前線までを、やさしく解説する。さらにダークマターや重力波望遠鏡など、最新のトピックを紹介。
目次
1章 重力―遠隔作用の不思議(漱石とニュートン;「巨人引力」の正体 ほか)
2章 真空―虚無の不思議(真空は豊饒で賑やかな世界;天動説と二元論的宇宙 ほか)
3章 電子―無限小の不思議(素粒子のふるさと、ケンブリッジ;ファラデー最後の実験 ほか)
4章 物質―極低温の不思議(物質の“変身”;相転移と熱 ほか)
5章 地球―知的生命のいる不思議(『竹取物語』とケプラーの『夢』;フォントネルの予見 ほか)
著者等紹介
小山慶太[コヤマケイタ]
1948年、神奈川県生まれ。1971年、早稲田大学理工学部卒業。理学博士。早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
65
私は物理を高1までしかやってないので、ニュートン以降の発見…マクスウェルの電磁気学、ファラデーの電磁誘導など、要するにエネルギー伝導が場の変化だという話に感銘を受けた。場という考え方が結局アインシュタインの重力場理論に繋がるという説明から、難しいなりに物理学の流れを辿る事ができた。それにしても光が重力のせいで曲がるのを観測し、実は歪んでいるのは光ではなく空間だと考える発想力には脱帽するしかない。アリストテレスやニュートンの悩んだ真空の問題が今も未解決で、そこに暗黒の物質があると推論しているのも新鮮だった。2016/10/16
ロッキーのパパ
13
入門とあるように馴染みのある高校までに学んだ古典物理学からの橋渡し的内容になっている。実感できる事象を題材にしており、現代物理学のさわりを知ることができる。最先端の理論物理学もこのぐらいかみ砕いて説明してくれたら、もう少し理解できるのかな。2015/01/20
読書実践家
9
物理学を分かりやすく網羅した一冊。ニュートンやファラデー、マックスウェルから始まり、現代物理学のニュートンまで。数学をてこに自然現象や宇宙現象を明らかにしていく学問。朝永振一郎の色紙に書いてある言葉は科学の本質を見事に表現していた。2016/03/26
amanon
5
かねてから抱えていた理数系コンプレックス。でも、なぜか物理には妙な憧れを抱いていて、つい手に取ったのだけれど、思いの外楽しめた。タイトルに「入門」とあるから、高校物理の再入門的な内容かな?と想像したのだけれど、様々な物理の発見のエピソードを盛り込んだ読み物的な要素が強い。話の細部までは理解できなかったけれど、何と無くイメージはつかめたか?様々な苦労と紆余曲折を経て、偉大な発明や発見に至るプロセスは、分野を超えて人の心を打つものがある。それと同時に、さらなる壁や目標が立ちはだかるという現実に人間の限界が…2018/01/25
のぶさん
5
重力、真空、電子(素粒子)、物質(相転移)、地球(地球外生命)という五つのテーマで整理した物理学史。学問分野ごとの整理ではないので、例えば「真空」などは、真空というものをどのように捉えていたかがよくわかった。相転移は、超伝導だけではなく、他の相転移も取り上げられていて、面白かった(自分にとってnewという意味で)。最後の「地球」は哲学的。スイスのココーニとアメリカのモリソンの論文の一節が良かった。2015/02/13
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