中公新書<br> イノベーション戦略の論理―確率の経営とは何か

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中公新書
イノベーション戦略の論理―確率の経営とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022608
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C1234

内容説明

日本経済再生の鍵とされるイノベーション。だが、膨大なお金と時間をつぎ込んでも革新的な技術やサービスが生まれるとは限らず、現実には失敗に終わる可能性が高い。イノベーションを生みやすい組織にするにはどうしたらよいのか。本書では、米国流コーポレート・ガバナンス論に基づく短期的な業績の重視がむしろマイナスであることを指摘し、長期的にイノベーションの成功確率を高める経営戦略を具体的に示す。

目次

第1章 確率の経営―イノベーション確率最大化基準
第2章 イノベーション確率とは
第3章 イノベーション・ドメインの設定―探索領域を決定する
第4章 探索のデザイン―探索の頻度と精度を高める
第5章 探索の焦点を管理する
第6章 イノベーション戦略の実行―活用から構築へ

著者等紹介

原田勉[ハラダツトム]
1967年(昭和42年)、京都府に生まれる。一橋大学商学部卒業、同大学大学院商学研究科修士課程修了。スタンフォード大学Ph.D.(経済学)、神戸大学博士(経営学)。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。専攻、経営戦略・組織・技術マネジメント、産業組織・経済成長論。著書『知識転換の経営学』(組織学会高宮賞(著書部門)、経営科学文献賞(奨励賞)、日本ナレッジマネジメント学会研究奨励賞受賞)(東洋経済新報社)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年サラリーマン

10
論理としては分かる。論理としては、ね。2014/04/13

quibbler1106

4
非常に参考になる部分の多かった本。できるけれども語れない人、できなくとも語れる人、できて語れる人、のところは、なるほどと思った。井の中の蛙も数を集めて天の蒼さを語らせれば、組織としては機能するくだりも参考になった。2018/02/08

onaka

4
結果の事後正当化に基づく従前のイノベーション論に依拠するのではなく、イノベーション確率最大化基準という理論によってマネジメントするべしというお話。経済学的な文脈の中でイノベーションというのはこんな風に捉えるのですな、という気づきはあったんだが、じゃあ、経営者はこの知見を自社に当てはめ具体的にどうしたらいいのかな、という提案力が弱い。結局、結果の事後正当化的な従前の言い方しかできていないような気がするがどうか。残念!2015/03/18

おせきはん

3
試行回数を増やせば増やすほど成功回数が成功確率に近づく大数の法則に基づき、短期的な成功や失敗を判断基準にせず、成功確率によってイノベーションへの挑戦を合理的に判断すべきである、と主張されています。イノベーションの成功確率が一定なのであれば、挑戦を推奨し、失敗も内容によっては評価する仕組みづくりが重要です。具体例として、3Mの15%ルールやホンダのチャレンジ目標制度などが紹介されています。企業全体で成功確率を意識、共有し、挑戦する人を後押しする企業風土がイノベーションの源泉になると思いました。2014/07/13

Go Extreme

1
確率の経営: 適応は適応力を排除 結果重視→確率重視 結果→プロセス合理性 組織能力構築型戦略へ 経営の本質は自転車操業 イノベーション確率: 大数の法則 ナイト流不確実性への対処 目利きの育成 イノベーション・ドメインの設定: 要素技術への分解 技術動向の予測 探索のデザイン: インセンティブ設定 戦略的曖昧さの導入 探索の焦点を管理する: 乗法分解 加法分解 分解の仕方→イノベーション イノベーション戦略の実行: 断続的競争優位の獲得 コーポレート・ガバナンス強化の弊害 理念合理性という決断の基軸2019/06/22

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