出版社内容情報
冷戦下の厳しい国際情勢の中で、ソ連との関係修復、米中国交樹立、ベトナム戦争終結などの成果を上げた二人の外交戦略の精髄にせまる。
内容説明
リチャード・ニクソンは一九六九年からの激動の五年半、アメリカ大統領として国際政治の表舞台に立っていた。現在、彼の名はウォーターゲート事件とともに記憶されているが、その任期中は、側近ヘンリー・キッシンジャーとともに、ソ連との関係修復、米中和解、ベトナム戦争終結という、冷戦期における外交上の大きな成果を挙げている。二人が構築した、現実主義に基づく外交戦略とは何だったのか、その真髄に迫る。
目次
第1章 ニクソン・キッシンジャー外交の基盤(「外交大統領」;準備期間と在任期間の長さ;ニクソン・キッシンジャーの国際秩序観;ニクソン・キッシンジャー外交の本質と評価;パーソナリティ)
第2章 ニクソン大統領の対ソ戦略―戦略兵器制限条約(SALT)への道(核バランスの変化;ニクソン政権によるデタント政策開始とソ連の事情;ニクソンの戦略;SALT締結への経過)
第3章 米中和解―ソ連と日本の脅威を梃子に(ニクソンの狙い;中国の国際認識;中国の内情;中ソ対立の激化;米中和解へ;中国にょるヴェトナム支援政策;対中接近の経緯;その後の経過)
第4章 ヴェトナムからの撤退―中ソ対立の狭間で(一九六八年一月末~テト攻勢;米軍の撤退とヴェトナム戦争の「ヴェトナム化」;和平交渉とエスカレーション1;和平交渉とエスカレーション2;ソ連のヴェトナム援助;中国のヴェトナム支援と中越関係の展開)
第5章 「ネオリベラル・ポピュリズム」と「ナショナリズム」(ニクソンのポピュリズム;ネオリベラリストとしてのニクソン;ニクソンのナショナリズム)
著者等紹介
大嶽秀夫[オオタケヒデオ]
1943年岐阜県に生まれる。京都大学法学部卒業。東京大学大学院博士課程修了。シカゴ大学、ハンブルク大学に留学。専修大学助教授、東北大学教授、京都大学教授等を経て、京都大学名誉教授、同士社女子大学客員教授(政治過程論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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