中公新書<br> 経済覇権のゆくえ―米中伯仲時代と日本の針路

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中公新書
経済覇権のゆくえ―米中伯仲時代と日本の針路

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022400
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C1233

出版社内容情報

世界金融危機は米中逆転の予告なのか。覇権を握るアメリカが衰退し、日本と中国が興隆する歴史をたどり、世界経済の未来を読み解く。

内容説明

リーマン・ショックを皮切りに、世界を揺るがした金融危機。それはアメリカ経済覇権の終焉と、来たるべき米中逆転の予兆なのか―。本書は、戦後の世界経済をめぐる興亡を「経済覇権」という視点で読み解く。アメリカ覇権の下で出発した戦後の国際経済秩序は、アメリカの衰退と日本の挑戦、そして中国などBRICS諸国の躍進を経て、米中が勢力伯仲する時代に入りつつある。この難局に日本がとるべき針路を探る。

目次

序章 経済覇権とは何か
第1章 覇権衰退は混乱をもたらすか
第2章 戦後国際経済秩序の誕生
第3章 通商体制の変遷
第4章 通貨・金融体制の変遷
第5章 世界金融・経済危機
第6章 中国の台頭と「共同覇権」
第7章 米中は逆転するのか

著者等紹介

飯田敬輔[イイダケイスケ]
1960(昭和35)年生まれ。82年、東京外国語大学卒業。83年、オーストラリア国立大学大学院修士課程修了。84年、東京大学大学院修士課程修了。90年、ハーバード大学大学院博士課程修了、Ph.D.(政治学)取得。90~99年、プリンストン大学助教授、99~2002年、青山学院大学助教授、02~07年、青山学院大学教授。07年より東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

30
難しかった。2021/06/20

おさむ

23
米中貿易戦争を理解するための視点を与えてくれます。覇権を持つ国が国際秩序を構成するルールを変えていくのが、コヘインとナイによる覇権安定論。いまは米国の覇権が弱体化し、中国が挑戦する構図。ただ、中期的に経済規模で中国が米国を追い越すとしても、大きく引き離すことはなく、勢力伯仲の時代が長期にわたり続くというのが著者の結論。日本は高成長を目指し、貿易自由化の旗手となり、科学技術の高度化に邁進せよ。米国に挑戦ととられる行動は慎め。中国のプライドを傷つけずにソフトランディングを設計せよと説く。なるほど言い得て妙だ。2018/07/09

void

8
【★★★☆☆】通商(WTO、FTA等)/金融(バーゼル合意等)/通貨(ブレトンウッズ体制)/開発(ODA等)それぞれのレジームについて、覇権安定-衰退論による予測の精度を検証し、戦前戦後の歴史を振り返る。GATT・ブレトンウッズ体制、製造業の衰退と金融自由化の流れ(米80年台)、世界金融恐慌への対応とユーロ危機による揺り戻し(緩和から緊縮)といった経緯を、政治的側面(国内事情や国際関係など)から詳細に述べているのが特徴的。将来像は、中国の台頭により基軸通貨の変更は十分ありうるとするものの、2013/12/28

34

4
中公新書のなかでもあたりの方かと。2017/02/16

はちめ

4
教科書的に良くまとまっている。世界を経済覇権の歴史と捉える視点も新鮮。2013/12/22

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