出版社内容情報
昭和初期、日本哲学界で光芒を放った土田杏村。この忘れられた西田幾多郎門下の俊英に照明を当て、独自の文化主義の意義を問いなおす
内容説明
西田幾多郎門下の哲学者、近代の可能性を追求した文明批評家、日本画家・土田麦僊の弟、自由大学運動の主導者…、土田杏村(一八九一~一九三四)。「文化とは何か」を問い、大正から昭和初期にかけて旺盛な著作活動を展開したにもかかわらず、戦後、人々の記憶から消えた。この“忘れられた哲学者”に光を当て、現象学と華厳思想に定位する「象徴主義」の哲学を読み解き、独自の「文化主義」の意義を問いなおす。
目次
第1章 一九二〇年代の思想と文化概念(土田杏村はなぜ忘れられたのか;大正時代と「文化」の意味するもの;文化主義論争と知識人)
第2章 土田杏村が残したもの(封印された思想;哲学者の主著は誰が決めるのか;『土田杏村全集』の問題点;土田杏村と務台理作)
第3章 『象徴の哲学』を読み解く(『象徴の哲学』の成立;神秘主義;現象学との交差)
第4章 文化への問い(遅れてきた文化主義者の登場;新カント主義;左右田喜一郎の見解;象徴主義としての文化主義)
第5章 地位のプラグマティズムから文明批評へ(到達点;土田杏村のアクチュアリティ)
著者等紹介
清水真木[シミズマキ]
1968年、東京生れ。91年、東京大学文学部西洋古典学科卒業。93年、同哲学科卒業。98年、同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。広島大学総合科学部講師、同助教授等を経て、明治大学商学部教授。専攻は哲学、哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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