内容説明
聖書の記述には、現代の我々からすると荒唐無稽に思えるエピソードが少なくない。いったいどの程度まで史実を反映しているのだろうか。文献史料の研究にはおのずと限界があり、虚実を見極めるには、遺跡の発掘調査に基づくアプローチが欠かせない。旧約聖書の記述内容と考古学的知見を照らし合わせることにより、古代イスラエルの真の姿を浮かび上がらせる。本書は現地調査に従事する研究者の、大いなる謎への挑戦である。
目次
第1章 聖書はなぜ書かれたか
第2章 考古学は聖書について何を明らかにするか
第3章 アブラハムは実在したか―族長時代
第4章 イスラエルはカナンを征服したか―土地取得時代
第5章 民族の栄光と破滅―イスラエル王国時代
第6章 一神教の形成からキリスト教へ
第7章 聖書と歴史学・考古学―現在と展望
著者等紹介
長谷川修一[ハセガワシュウイチ]
1971年(昭和46年)、静岡県に生まれる。立教大学文学部史学科卒業。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程単位取得退学。ハイデルベルク大学(ドイツ)神学部博士課程に学び、テル・アビブ大学(イスラエル)大学院ユダヤ史学科博士課程修了(Ph.D)。1998年よりイスラエルのエン・ゲヴ遺跡、テル・レヘシュ遺跡で発掘調査に従事。立教大学兼任講師、東京大学非常勤講師、古代オリエント博物館共同研究員などを経て、盛岡大学文学部社会文化学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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