内容説明
私たちの身の回りにある「自然」とはなんだろうか―。科学としての生物学・生態学=エコロジーの基本から説き起こし、適応と競争をキーワードに進化論とつながりのバランスを解説し、現代生態学の立場から自然を捉えなおす。コウノトリ野生復帰プロジェクトに取り組む著者が、生物多様性の保全、健全な生態系の維持という喫緊の課題を視野に入れつつ、エコロジカルな視点から自然と人間、地域のあるべき姿を提示する。
目次
序(視点;実体と概念;自然の実体;ものごとの形態・機能・構造)
第1章 エコロジーと科学(科学のアムビギュイティ;科学は「比較」と「なぜ」;生物学の階層性と生態学;生物学の深いわけ;生物学者のアタマの引き出し雄;行動学と生態学)
第2章 生物とはなにか―進化と競争(適応・淘汰・生物多様性;競争と進化の基盤理論;競争の相手;実体としての種;個体群と遺伝子プール;行動学の挑戦状;生物の形態と機能;競争のバランスシート;競争のゆくえ;進化と生態)
第3章 自然とはなにか―認識の生態学(自然のつながり;自然の切り出し方;群衆の機能;二〇世紀の動物生態学(1)―個体群の生態学
二〇世紀の動物生態学(2)―個体数調節問題
二〇世紀の動物生態学(3)―生物相互作用
群衆の構造現代の生態学
ニッチと役割
メタ個体群
都市生態系
本章のまとめ)
第4章 人と自然―地域と歴史(河川生態系と水田生態系;森林生態系;地域と流域;実行の生態学;環境問題;健全な生態系;地域異体系の保全;生態系サービスと生態系いのち;つながりと競争;おわりに)
著者等紹介
江崎保男[エザキヤスオ]
1951年大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。姫路工業大学自然・環境科学研究所教授などを経て、兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授、同大学環境人間研究科教授、兵庫県立コウノトリの郷公園研究部長、兵庫県立人と自然の博物館研究部長。専攻は動物生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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