中公新書<br> 自然を捉えなおす

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中公新書
自然を捉えなおす

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021984
  • NDC分類 468
  • Cコード C1245

内容説明

私たちの身の回りにある「自然」とはなんだろうか―。科学としての生物学・生態学=エコロジーの基本から説き起こし、適応と競争をキーワードに進化論とつながりのバランスを解説し、現代生態学の立場から自然を捉えなおす。コウノトリ野生復帰プロジェクトに取り組む著者が、生物多様性の保全、健全な生態系の維持という喫緊の課題を視野に入れつつ、エコロジカルな視点から自然と人間、地域のあるべき姿を提示する。

目次

序(視点;実体と概念;自然の実体;ものごとの形態・機能・構造)
第1章 エコロジーと科学(科学のアムビギュイティ;科学は「比較」と「なぜ」;生物学の階層性と生態学;生物学の深いわけ;生物学者のアタマの引き出し雄;行動学と生態学)
第2章 生物とはなにか―進化と競争(適応・淘汰・生物多様性;競争と進化の基盤理論;競争の相手;実体としての種;個体群と遺伝子プール;行動学の挑戦状;生物の形態と機能;競争のバランスシート;競争のゆくえ;進化と生態)
第3章 自然とはなにか―認識の生態学(自然のつながり;自然の切り出し方;群衆の機能;二〇世紀の動物生態学(1)―個体群の生態学
二〇世紀の動物生態学(2)―個体数調節問題
二〇世紀の動物生態学(3)―生物相互作用
群衆の構造現代の生態学
ニッチと役割
メタ個体群
都市生態系
本章のまとめ)
第4章 人と自然―地域と歴史(河川生態系と水田生態系;森林生態系;地域と流域;実行の生態学;環境問題;健全な生態系;地域異体系の保全;生態系サービスと生態系いのち;つながりと競争;おわりに)

著者等紹介

江崎保男[エザキヤスオ]
1951年大阪府生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。姫路工業大学自然・環境科学研究所教授などを経て、兵庫県立大学自然・環境科学研究所教授、同大学環境人間研究科教授、兵庫県立コウノトリの郷公園研究部長、兵庫県立人と自然の博物館研究部長。専攻は動物生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

10
どのような時間的・空間的スケールで見るのかによって、自然の姿は変わる。里山は、長い時間をかけてひとが手を入れてきたものであるし、かつて人工的に植林された団地は現在緑あふれる景観をつくっている。では、その前提にたったときに自然をどのように捉え直せばよいかを探る。川をせき止めため池を作ることと、巨大なダムを造ることの差異は、その規模と影響力の違い。目の前の利益だけで自然に手をいれるのではなく、もっと時間的な影響、環境への影響を考えるべき。つまりは、自然に対する想像力を持つこと、自然を読む目を養うことが必要。2014/03/24

坂口衣美(エミ)

3
予想以上に難しかった。鳥の縄張りについての話では、必死に鳴きまくるオスが想像できて笑ってしまった。2014/09/26

takao

1
ふむ2018/01/24

firebaggio

0
地球が作り出している大地の上で繰り広げられる、変異と適応と競争によるつながりとバランスの科学(生態学)によって自然を捉えなおす。2014/08/26

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