中公新書
梅棹忠夫―「知の探検家」の思想と生涯

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021946
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1223

内容説明

中学時代から山や森林に分け入り、白頭山や大興安嶺を踏査した探検家、モンゴル、ヒマラヤ、アフリカにフィールドを求め、「文明の生態史観」を提唱した民族学者、厖大な情報の活用を説き「知的生産の技術」を広めた「知のアジテーター」、そして国立民族学博物館を生んだ教育者・経営者―梅棹忠夫は、どの分野においても目的に向けて周到に準備し、全力で未知の問題を追求した。開拓者として生きたその思想と生涯。

目次

第1章 昆虫少年から探検家へ
第2章 モンゴルの草原にて
第3章 ふたたびフィールドへ
第4章 東南アジアからアフリカへ
第5章 アジテーター
第6章 研究経営者
終章 未知の領域に挑んで

著者等紹介

山本紀夫[ヤマモトノリオ]
1943年、大阪府生まれ。京都大学農学部農林生物学科卒業、同大学大学院博士課程修了。76年、国立民族学博物館助手、助教授、教授を経て、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。農学博士。専攻・民族学、民族植物学、環境人類学、第19回大同生命地域研究奨励賞、第13回松下幸之助花の万博記念奨励賞、第8回秩父宮記念山岳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

52
梅棹忠夫の生涯を著した一冊。探検家だった時代が非常に活き活きとしている様子が伺えた。文明の生態史観は大学の政治学でも触れられてたので興味があった。後年が目に悩まされていたのは知らなかった。2012/12/19

Tadashi_N

37
知の探検だけではなく、地の探検もしていた。情報化社会の予言をしていたのは驚き。2018/04/11

Kiyoshi Utsugi

32
知の巨人と言われた梅棹忠夫氏は大阪万博の跡地に作られた国立民族学博物館の初代館長で19年務められた方です。また、ロングセラーである「知的生産の技術」を書かれた人として知られている方です。 自分も一度「知的生産の技術」を学生の頃に読んだことがあります。 冒頭に書かれていた、モットーは「自分の足であるき、自分の目でみて、自分の頭でかんがえる」ことであったというのには、深く感心しました。 そんな梅棹忠夫氏の90年を最後の弟子と言われる山本紀夫氏が書かれたもので、非常に面白かった。2022/11/15

ぼのまり

5
伝記というには、まだ「生」を感じてしまうのであるが、梅棹の書物を紐解く前に、この本でざっくりの背景を押さえておくことを強くお勧めする。すぐれた著書が生まれた時の背景を感じることで、その素晴らしさが倍増するに違いない。「あくなき好奇心と強力な持続力」、私が梅棹に魅力を感じるのはここにあったのだ。2013/08/02

エドバーグ

4
梅棹忠夫さんの生涯と主張が、コンパクトにまとめれています。後進の指導ではアジテーターとしての面が強かったようで、その点が非常に興味深かった。梅棹ファンにお勧め。2018/11/23

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