中公新書<br> 昭和天皇―「理性の君主」の孤独

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中公新書
昭和天皇―「理性の君主」の孤独

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  • サイズ 新書判/ページ数 428p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021052
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C1221

内容説明

新時代の風を一身に浴び、民主的な立憲君主になろうとした昭和天皇。しかし、時代はそれを許さなかった―。本書は今まであまりふれられることのなかった青年期に至るまでの教育課程に注目し、政治的にどのような思想信念をもっていたかを実証的に探る。そしてそれは実際の天皇としての振る舞いや政治的判断にいかなる影響を与えたか、戦争責任についてどう考えていたか、さらに近代国家の君主のあり方をも考察する。

目次

第1章 思想形成(東宮御学問所;訪欧旅行;摂政就任)
第2章 天皇となる(田中内閣への不信;首相叱責事件;ロンドン海軍軍縮条約問題)
第3章 理想の挫折(満洲事変;五・一五事件;天皇機関説事件と二・二六事件)
第4章 苦悩の「聖断」(日中戦争;防共協定強化問題;太平洋戦争開戦;終戦の「聖断」)
第5章 戦後(退位問題;講和問題と内奏;「拝聴録」への道)

著者等紹介

古川隆久[フルカワタカヒサ]
1962(昭和37)年、東京都生まれ。86年東京大学文学部国史専修課程卒業、92年同大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)。広島大学総合科学部(専任)講師、横浜市立大学国際文化学部(のち国際総合科学部)講師、助教授などを経て、2007年より日本大学文理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

169
政府の神格化方針の下では民衆への会釈さえ批判された。大正デモクラシーの頃、杉浦重剛、白鳥庫吉、清水澄の進講を受け即位した天皇は、立憲君主制と協調外交を旨とし、明治大正を継ぐ国家の発展を志した。が、張作霖爆殺事件、大恐慌と続き、ロンドン軍縮会議を巡って軍部と揉めた後、満州事変の緩い対応で政治的権威が揺らぎ、現人神に祭り上げられて戦争に突入。それでも三国同盟前までは協調外交を唱えたが、軍部の拡大侵略路線を抑えられず、結局、東条内閣の軍国主義に巻き込まれた。サイパン陥落後は勝利の見込みなしとみて講和を模索した。2025/08/01

mitei

48
昭和天皇の生涯をまとめたもの特に戦前、戦中の話が多く取り上げられており戦争責任を追及する内容になっていたが、最後の昭和天皇の写真を見ると何か感動するものがあった。いつの時代も臣民の側が天皇の大御心にちゃんと拝察する必要があるのではと思った。2012/02/04

tamami

46
後半は粗筋を流し読み。できるだけ一次資料に近いものを取り上げ、著者の解説を挟みながら、実証的に昭和天皇の生涯に迫る。やや煩瑣な史料の羅列の中から、青年期までの思想形成、志とは逆に戦争推進の立場に立たざるを得なかった壮年期、戦争についての責任が陰を落とす老年期が浮かび上がってくる。天皇の政治的生涯については強い光が当てられているが、もっと人間としての側面にも言及して欲しかった。神御一人と言われた戦前の天皇に対しても、実に様々な政治勢力やマスコミが、自己の勢力増進のために権謀術策を重ねていることに驚かされる。2022/04/17

林 一歩

30
著者は昭和天皇擁護派の方なんだろうけど、資料に基づいた客観的な書きぶりに好感がもてた。他にいろいろ読んでから再読したいと思います。久しぶりに良い皇族関連本に巡りあいました。2013/09/30

金吾

27
◎一次資料を丹念にあさり昭和天皇の人物や考え方を浮き彫りにしようとした良書です。評価も一辺倒ではなく、木戸内大臣のような近臣からの天皇への批判にも触れている等興味深い内容でした。軍部特に陸軍の天皇軽視が色濃く表れていたのが印象的です。2024/10/23

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