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中公新書
ガロア―天才数学者の生涯

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  • サイズ 新書判/ページ数 293p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020857
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1241

内容説明

天才という呼称すら陳腐なものとする人物が歴史上には存在する。十九世紀、十代にして数学の歴史を書き替えたガロアは、まぎれもなくその一人だ。享年二十。現代数学への道を切り拓く新たな構想を抱えたまま、決闘による謎の死で生涯を閉じる。不滅の業績、過激な政治活動、不遇への焦りと苛立ち、実らなかった恋―革命後の騒乱続くパリを駆け抜けた、年若き数学者が見ていた世界とは。幻の著作の序文を全文掲載。

目次

第1章 少年時代
第2章 数学との出会い
第3章 数学史的背景
第4章 デビューと挫折
第5章 一八三〇年
第6章 一八三一年
第7章 一八三二年

著者等紹介

加藤文元[カトウフミハル]
1968年、仙台市に生まれる。1997年、京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院数理学研究科(当時)助手、京都大学大学院理学研究科講師を経て、京都大学大学院理学研究科准教授。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

JACK

17
○ 19世紀、10代で数学の歴史を塗り替えたガロア。学校の授業は退屈で、彼は教師を見下して過ごす。数学以外は勉強せず、成績は最低。卑屈な彼には友人もいない。アカデミーに提出した論文は紛失され、再提出した論文も理解できる者がおらず低評価。父の死がきっかけで受験に失敗し、フランス革命後の混乱した社会で政治活動に傾倒し、20歳の若さで決闘で命を落とす。ガロア理論は彼の死後14年たってから評価されている。数学の理論の説明は少なく、彼の波乱の人生を中心に描かれます。当時のフランスの荒廃した雰囲気が印象的。2015/06/09

鐵太郎

12
引用: これだけ素晴らしい数学の世界を見ていながら、ガロアはどうしてこんなにも早く死んでしまったのであろうか? 本当にそれが運命だったのか? ガロアに話しかけることができたら、筆者でなくても言いたいだろう、モンテ・クリスト伯が最後にマクシミリヤンとヴァランティーヌに与えた有名な言葉を。待て。しかして希望せよ! (Attendre et espèrer!)(P285)  数学者も、熱い心を持っているんですね。ちょっと安心。2011/01/30

Shun

9
自分がガロアのことを知ったのは、高2の時に用いていた数学の参考書、通称、青チャートの冒頭のガロアのエピソードである。ガロアの生きた時代背景についても詳細に記載されているので、途中、フランス革命の歴史について学ぶ本かと錯誤して仕舞った。数学への向き合い方には尊敬するし、壮絶な人生である。恋愛事件からガロアの死因まで、謎に満ちており、自分としても非常に心に引っかかる。来夏(新元号元年)、ある用事でパリを訪問する予定なので、ガロアのお墓参りとゆかりの地巡りも出来ればいいなと思っている。2018/06/03

水生クレイモア

8
オイラーと並ぶ天才数学者、ガロア。著者がかなりこの数学者を好んでいるのが分かる。夭折した天才の生涯と当時のフランスについても書かれている。2019/05/23

nasum

7
天才ガロアの生涯が様々な資料をもとに編集されている。とても激情的な人生を送っており、革命期の混乱がなければどうなっていたのか想像してしまう。ガロアの歴史からガロアの実績に興味が湧いてくる。2015/02/01

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