中公新書<br> 芭蕉―「かるみ」の境地へ

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中公新書
芭蕉―「かるみ」の境地へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 325p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020482
  • NDC分類 911.32
  • Cコード C1295

内容説明

古典文学の名作に数えられている『おくのほそ道』だが、芭蕉にとって紀行文を書くことは趣味であり、修練の一つであったにすぎない。芭蕉は、「俗」を対象とする俳諧を、和歌や連歌と同等の文学に高めることに苦心したが、生前それが叶うことはなかった。本書は俳諧師の名乗りをあげた『貝おほひ』以降の作品を丹念に読みながらその足跡を追い、「俳聖」としてではなく、江戸を生きた一人の人間としての実像を描く。

目次

第1章 江戸へ出るまで
第2章 江戸俳壇と芭蕉
第3章 失意と転生
第4章 旅の始まり
第5章 『笈の小文』の旅
第6章 『おくのほそ道』と『すみだはら』

著者等紹介

田中善信[タナカヨシノブ]
1940(昭和15)年、石川県の能登半島に生まれる。早稲田大学第一文学部卒、同大学院文学研究科修士課程修了。早稲田大学図書館、高知女子大学、文部省、武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)を経て、91年より白百合女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yamahiko

12
荘子や臨済禅が芭蕉の作品に及ぼした影響を解説。かるみに至るまで進化し続けた芭蕉の生涯を深く知ることができた。所々に、若き日の芭蕉の生き方を揶揄したり実像が浮かび上がるような生々しい表現がみられる。芭蕉愛の裏返しか。2017/07/20

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