中公新書<br> 皇族―天皇家の近現代史

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中公新書
皇族―天皇家の近現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 458p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020116
  • NDC分類 288.44
  • Cコード C1221

出版社内容情報

古代から現代に至る歴史を概観し、近代以降存在した十五宮家、皇族軍人の動向、戦後の「皇室」などを中心に、その全貌を明らかにする。

内容説明

古代より「天皇の血族」として存在した皇族。明治維新後、最も近親で天皇を支える階級として、軍人の義務と多くの特典を獲得し成立した。だが、自らの権威・特権を背景に、長老の皇族軍人や直宮は、天皇を脅かす存在でもあった。本書は、古代から現代の皇族を概観し、近代以降存在した十五宮家、皇族軍人たちの動向、新たな位置づけを求めた戦後の「皇室」を中心に、皇族の全貌を明らかにする。巻末に詳細な「近代皇族一覧」付。

目次

序章 十一宮家の皇籍離脱―伏見宮系皇族の解体
第1章 近代皇族の誕生
第2章 法制化される皇族―男系・傍系・配偶者
第3章 謳歌と翳り―近代国家の成立期
第4章 昭和天皇の登場―軍国主義の跫音
第5章 戦争の時代
第6章 皇籍離脱と新憲法
第7章 天皇・皇族の戦後
終章 これからの皇族

著者等紹介

小田部雄次[オタベユウジ]
1952(昭和27)年東京都生まれ。85年立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。立教大学非常勤講師などを経て、静岡福祉大学教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のんき

4
明治維新前の皇族のあり方にも触れているが中心となるのは副題にあるように明治期以降現代に至るまでの皇族史。制度としての皇族を土台に、どのような時期にどのような人物がどのような行動をしたのかなどが具体的に記述されていく。皇族って何だろうという問いは、当の皇族自身が抱えている問いであるということを感じた。2009/07/01

おらひらお

3
2009年初版。皇族と軍事の関連が興味深いですね。あと、皇族といえども血縁的にはそこまで近くないことを初めて知りました。付録も充実の一冊です。2016/06/30

ドウ

3
天皇を含む皇族の近現代における政治的活動や天皇との関係の歴史に焦点を当てた、分厚い新書。概要をまとめることが主眼とのことで、確かに概ね時系列に沿って皇族・直宮の活動が記されている(その割には梨本宮に焦点が当たることが多いと思ったら、あとがきを読んで納得)。戦前・戦中にかけて陸海軍と天皇とのパイプ役を担いながら、軍拡に加担することとなった軍人皇族たちの話や、そもそも天皇と皇族の間のコミュニケーションが不足していたとの指摘が特に興味深かった。2016/01/22

Keikoh

2
皇族は古来、その概念や構成要因を変えながら、現在まで続いてきた。「万世一系」とされる天皇家を支えたのは、不変原理の維持ではなく、むしろ時代のなかで不変とされた原理を変化させてきたことにあった。 現在、皇室を崇敬する人びとの多くは、皇室が神武天皇の子孫であるという神話に基づく「万世一系」の末裔であるからだけでなく、昭和の戦前戦後の微動の時代をともにしてきた昭和天皇の末裔であることに、大きな価値を置いている。2024/07/03

hiropon181

2
近現代の皇族の変遷が概観できる良書。なんとなく齧っていた知識のピースが体系だってつながる感覚は気持ち良い。やはり明治維新後の華族とは違う階級、ちっとも身近な話ではないが、面白く感じた。面白いと思うだけでも、戦中であれば不敬なことかもしれないが。2022/07/18

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