出版社内容情報
「自然」と「文明」の間で揺れ続けるアメリカ。その「原型」ハック・フィンの系譜をたどり、アメリカ人とは、アメリカ文化とは何かを探る
内容説明
ヘミングウェイが語ったように、アメリカ近代文学は、すべてマーク・トウェインに始まる。自然児から文明人になってしまうトム・ソーヤと、あくまで「自由」を求めるハックルベリー・フィン。これこそ「自然」と「文明」の間で揺れ続けるアメリカ社会の根源的かつ矛盾した欲求の原型である。本書はアメリカ文化のなかで姿を変えて生き続けるハック・フィンの系譜をたどり、アメリカ文化とは何かを探るものである。
目次
序 『ハックルベリー・フィン』という一冊の本
第1章 ハックルベリー・フィンの先祖
第2章 国民作家マーク・トウェイン
第3章 『ハックルベリー・フィンの冒険』
第4章 二十世紀のハックルベリー・フィンたち
むすび ハックルベリー・フィンと現代
著者等紹介
亀井俊介[カメイシュンスケ]
1932(昭和7)年、岐阜県生まれ。55年、東京大学文学部英文科卒業、同大学大学院に進み比較文学・比較文化を専攻、文学博士。アメリカ留学後、東京大学教養学部助教授を経て、同大学教授。93年に定年退官後、東京女子大学教授を経て、岐阜女子大学教授、東京大学名誉教授。著書に『近代文学におけるホイットマンの運命』(研究社、1970年。日本学士院賞受賞)、『サーカスが来た!』(東京大学出版会、1976年。日本エッセイストクラブ賞受賞)、『アメリカン・ヒーローの系譜』(研究社、1994年。大佛次郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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