中公新書<br> マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ

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中公新書
マッカーサー―フィリピン統治から日本占領へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 488p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121019929
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1223

出版社内容情報

戦後日本の占領軍のトップとして、知らぬ者のないマッカーサーの全貌。フィリピン時代まで遡り、側近たちとの関係にも光をあてた。

内容説明

連合国軍最高司令官として日本占領の責任者となり、日本人にとって最も印象深いアメリカ人の一人となったダグラス・マッカーサー。彼の考え方や行動を探ろうとしても、厚木飛行場に降り立ったとき以降は見ただけでは判明しないことが多い。本書では、父の代から縁の深いフィリピンとの関係、またコレヒドール島脱出時に同行した側近たちについて、詳しくその足跡を辿りながら、不屈の英雄の全貌を明らかにするものである。

目次

第1章 フィリピンとの邂逅
第2章 バターンボーイズの誕生
第3章 日米開戦前夜からマニラ脱出まで―一九四一年一〇月から同年一二月まで
第4章 マニラ陥落と第一次バターン攻防戦―一九四二年一月初旬から二月初旬まで
第5章 コレヒドール島脱出計画―一九四二年二月初旬から二月下旬まで
第6章 マッカーサー一行のコレヒドール島脱出―一九四二年二月下旬から三月中旬まで
第7章 第二次バターン攻防戦とバターン“死の行進”―一九四二年二月初旬から五月上旬まで
第8章 オーストラリアからフィリピンへ―一九四二年三月から一九四四年一〇月まで
第9章 フィリピンから日本へ―一九四四年一〇月から一九四五年八月まで
第10章 日本の非軍事化・民主化―一九四五年八月から一九四七年一二月まで
第11章 ワシントンの対日政策転換とマッカーサーの抵抗―一九四八年一月から一九五〇年六月まで
第12章 朝鮮戦争とマッカーサー解任―一九五〇年六月から一九五一年四月まで
終章

著者等紹介

増田弘[マスダヒロシ]
1947(昭和22)年、神奈川県に生まれる。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同大学大学院法学研究科(政治学)博士課程修了。琉球大学法学部助教授を経て、東洋英和女学院大学国際社会学部教授、副学長。日本政治外交史専攻。著書『石橋湛山―占領政策への抵抗』(1988年、草思社)『石橋湛山研究―「小日本主義者」の国際認識』(1990年、東洋経済新報社、石橋湛山賞)、『公職追放―三大政治パージの研究』(1996年、東京大学出版会、吉田茂賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

45
2010.010.09 (副題)フィリピン統治から日本占領へ。 (増田弘) 1947、神奈川県生まれ。慶応大学法学部政治学科卒業、同大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。石橋湛山の研究。(うら書き) 父の代から縁の深いフィリピン。コレヒドール島脱出時同行の側近たち。不屈の英雄、マッカーサー。(おわりに) 占領研究。石橋湛山の公職追放の研究が切欠。複雑で不可解なる人物、マッカーサー。バターンボーイズの役割は?2010/10/10

叛逆のくりぃむ

10
 かつて『王になろうとした男』という映画があった。未開の地で、現地民に崇められ、やがて現地民の王となる白人の軌跡を描いたものである。マッカーサーの生涯は『王になろうとした男』まさにそのものである。本書では日本占領時代ではなくフィリピン時代に多くの紙幅を割いている。フィリピンにおける軍政の経験がやがて日本占領にも活用されていくことが見て取れる。バターンボーイズと称される幕僚団の面々は興味深かった。2016/08/27

二人娘の父

8
マッカーサーがコーンパイプを手に、厚木基地に降り立つシーン。第二次世界大戦をテーマにした映像では定番だ。そしてGHQを通じて約7年間、日本社会に様々な「改革」を施した人物である。しかしその全体像について、ほとんど知る機会を持ってこなかった。本書では第二次世界大戦勃発前の段階から、日本占領、そして任務解任へと進むマッカーサーの詳細な行動を辿る。やはり印象的ななのはフィリピンからオーストラリアへの「撤退」(退避)。つくづく強運の持ち主である。あくまでも入門書として、ここから関心領域を広げていければと思う。2024/10/13

中島直人

7
フィリピン時代が原点。バターンボーイズ。マスコミ操縦術。自己陶酔型のナルシスト。剛毅。親分肌。あまりに人間的な、そのあり方に驚く。2014/12/26

おらひらお

4
2009年初版。あまり日本で触れられることがなかったフィリピン時代のマッカーサーから紐解いた一冊。現段階でも新書としては肉厚であるが、読んでみると、2~3分冊でも足りない印象を受けた。それくらい濃密な人生を送った人物であったことを再確認できた。この著者の自衛隊誕生本もよかったので、今後の著作にも期待が持てる。2011/08/17

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