出版社内容情報
アメリカの住宅バブル崩壊から始まった世界信用収縮の危機。問題の本質を明快に描き出し、日本のとるべき対応を考える。緊急出版
内容説明
世界金融を不安定化させているサブプライム問題。銀行、証券会社などが巨額の損失を計上し、動揺が広がっている。アメリカ経済の減速が明らかになるなか、円高や、原油・原材料の高騰が追い打ちをかけ、日本の経済にも不気味な影が落ち始めた。アメリカの住宅ローンの仕組みに遡って、この問題の根源を洗い出し、影響を拡散させたと言われる「証券化」に関しては、明快な分析を試みた。日本は何を教訓として汲むべきか。
目次
第1章 サブプライム問題とその余波(アメリカ実体経済への影響;日本への飛び火;跳梁する投機資金;銀行経営への影響)
第2章 焦げ付いたサブプライムローン(アメリカの住宅金融;サブプライムローンの仕組みと拡大の原因;逆転し始めた歯車)
第3章 国際金融市場への波及(金融機関の損失・破綻の初期症状;証券化と格付けの問題;ヨーロッパへの飛び火と短期金融市場の混乱;アメリカ政策当局の対応と景気の減速)
第4章 日本の住宅金融システムへの示唆(日本の住宅金融の歴史;望ましい住宅金融システムのあり方)
第5章 今後の見通しと日本の課題(サブプライムローン不良債権化の今後;アメリカ経済の先行きと日本;日本がしておくべきこと;コンパクト・シティと代替エネルギー)
著者等紹介
倉橋透[クラハシトオル]
1959年(昭和34年)、東京都に生まれる。獨協大学経済学部教授。1981年3月、東京大学経済学部経済学科卒業。同年4月、建設省入省。1984年10月、ケンブリッジ大学大学院土地経済研究科修士課程修了。東京大学博士(工学)。建設省住宅局、経済企画庁等を経て、現職
小林正宏[コバヤシマサヒロ]
1965年(昭和40年)、福岡県に生まれる。住宅金融支援機構住宅総合調査室主任研究員。1988年、東京大学法学部卒業、住宅金融公庫入庫。OECFマニラ事務所駐在、米国ファニーメイ特別研修派遣等を経て、2007年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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