出版社内容情報
「神の死」を宣告、「ニヒリズムの到来」を予言したニーチェ。奇書『ツァラトゥストラはこう語った』と読み解き、その思想に迫る
内容説明
ある日「永劫回帰」の思想がニーチェを襲う。この着想をもとに一気呵成に書き上げられた『ツァラトゥストラはこう語った』は、二〇世紀の文学者・哲学者の多くを惹きつけ、現代思想に大きな影響を与えた。文学の伝統的手法を駆使しつつも、ときにそれを逆手にとり、文体の実験までも行うニーチェ。一見、用意周到な筋立てや人物造形とは無縁と思われるこの物語は何を目論んでいるのか。稀代の奇書に迫る。
目次
第1部 ニーチェのスタイル(世界を読み解く技法;舞踏する精神)
第2部 『ツァラトゥストラはこう語った』を読む(思想とパロディ―序説;賢者からソフィストへ―第一部;分身たち―第二部;ツァラトゥストラの帰郷―第三部;高等な人間たち―第四部)
著者等紹介
村井則夫[ムライノリオ]
1962年(昭和37年)東京都生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。上智大学大学院哲学研究科博士課程満期修了。専攻は哲学、現在、明星大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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