出版社内容情報
「沈まない帝国」と呼ばれたイギリスに、64年間にわたり君臨し、時の政権と対立しながらも、自らの意志を通し続けた女王の素顔とは
内容説明
植民地を世界各地に築き、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリス。18歳で即位し、この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリアである。後に「君臨すれども統治せず」の確立期と言われ、女王の役割は小さいとされたが、実態は違う。自らの四男五女で欧州各王室と血縁を深めた女王は、独自外交を繰り広げ、しばしば時の政権と対立した。本書は、全盛期の大英帝国で、意思を持って戦い続けた女王の実像を描く。
目次
第1章 「暗黒の時代」の女王即位
第2章 戦う女王への変貌
第3章 アルバートの死と王室の危機
第4章 女王から「女帝」へ
第5章 二大政党の確執と女王の憂鬱
第6章 大英帝国の女王として
著者等紹介
君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967(昭和42)年東京都生まれ。90年立教大学文学部史学科卒業。93~94年英国オクスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。97年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。98年より立教大学、東京女子大学、中央大学非常勤講師、東京大学客員助教授などを経て、2001年より、神奈川県立外語短期大学助教授。2007年より同教授。専攻、イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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