出版社内容情報
あらゆる産業で地場企業が台頭、世界を席巻しつつある中国企業。家電・自動車産業などから強さと弱点を示し日本企業の活路を探る
内容説明
繊維、鉄鋼、電子製品で世界最大の生産を誇り、自動車など日本が得意とする分野でもトップの地位をうかがう中国。あらゆる産業で地場企業が台頭し、聯想、TCLなど外国企業を買収する企業も増えてきた。本書では、中国企業の特徴が最もよく現れた家電、IT、自動車という三つの産業から、その強さと弱点を明らかにする。また、中国の産業が拡大するなかで日本企業がどこに活路を見出すべきかを探る。中国企業一覧付き。
目次
プロローグ 低迷する日本ブランド
第1章 垂直分裂と互換性―家電産業
第2章 脇道のイノベーション―ビデオCDとPHS
第3章 製品開発と流通構造―携帯電話機
第4章 同質化の行き着く果て―パソコン産業
第5章 オープンな垂直分裂―自動車産業
エピローグ 中国企業の将来、日本企業の可能性
著者等紹介
丸川知雄[マルカワトモオ]
1964年東京都生まれ。87年東京大学経済学部卒業。同年アジア経済研究所入所(91~93年中国社会科学院工業経済研究所客員研究員)。2001年4月より東京大学社会科学研究所助教授、07年4月より同教授(中国経済)。著書『シリーズ現代中国経済(3)労働市場の地殻変動』(名古屋大学出版会、2002年、第19回大平正芳記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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