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中公新書
院政―もうひとつの天皇制

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018670
  • NDC分類 210.38
  • Cコード C1221

内容説明

院政とはすでに譲位した上皇(院)による執政をいう。平安後期には白河・鳥羽・後白河の三上皇が百年余りにわたって専権を振るい、鎌倉初期には後鳥羽上皇が幕府と対峙した。承久の乱の敗北後、朝廷の地位は低下したが、院政自体は、変質しながらも江戸末期まで存続する。退位した天皇が権力を握れたのはなぜか。その権力構造はどのようなものであったか。律令制成立期から南北朝期まで、壮大なスケールで日本政治史を活写する。

目次

第1章 摂関期までの上皇
第2章 院政の開始
第3章 院政の構造
第4章 白河院政から鳥羽院政へ
第5章 保元・平治の乱から後白河院政へ
第6章 後白河院政と武家政権
第7章 後鳥羽院政と承久の乱
第8章 鎌倉後期の院政

著者等紹介

美川圭[ミカワケイ]
1957年(昭和32年)、東京都に生まれる。京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学。京都大学文学部研修員、日本学術振興会特別研究員、財団法人冷泉家時雨亭文庫調査員などを経て、摂南大学外国語学部教授。京都大学博士(文学)。専攻、日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

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2013.01.27(初読、初著者)美川圭著。 2013.01.27 (副題)「もうひとつの天皇制」 (カバー) 院政とは、すでに譲位した上皇(院)が、行う政治をいう、上皇による執政をいう。 平安後期、白河、鳥羽、後白河の三上皇が100年以上の専権、ふるう。 鎌倉初期、後鳥羽上皇が、幕府と対峙した。 承久の乱以降、朝廷の地位は低下、しかし、院政そのものは、江戸末期までつづく。 なぜ、権力が保てたか。 2013/01/27

i-miya

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2013.02.01(つづき)美川圭著。 2013.02.01 第1章、上皇の誕生。 藤原氏隆盛-不比等-(鎌足の子、武智麻呂、宇合、房前、麻呂の父)中心に、718編纂開始、養老律令、757年施行。 以降、長く律令制の基本を定めた法。 その中の儀制令、二十六条。 太上天皇、だじょうてんのう、だいじょうてんのう、おおきすめらみこと、おりいのみかど。 天皇譲位は、皇極女帝が、弟の孝謙天皇に初めての譲位。 太上天皇は、持統が、697、(即位11年)孫の文武天皇に譲位したのときに始まる。 2013/02/01

i-miya

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2013.02.14(つづき)美川圭著。 2013.02.13 (宇多院政?、つづき) 寛平九年、譲位直後は、国政に積極介入する宇多、後世で言う院政的な政治形態を目指した。 しかし、仁明天皇の子(権大納言源光)らの政務ボイコットにあい、躓く。 その方針がうまくいかなかったであろうことは、宇多とその側近の菅原道真が左大臣藤原時平(基経の超な)に対してクーデターを企てたらしいことにもはっきりと現れていた。 2013/02/14

i-miya

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2013.02.05(つづき)美川圭著。 2013.02.04 嵯峨上皇の政治運営の妙-母の違う嵯峨と淳和天皇との間のあったはずの葛藤を表には見せない。 表面化させない。 嵯峨上皇の居所は、冷然院。 (天皇家略系図②) 1.桓武天皇、2.その子平城天皇、3.1の子、嵯峨天皇、4.1の子、淳和天皇、5.3の子、仁明(にんみょう)天皇、6.5の子、文徳天皇、7.6の子、清和天皇、8.7の子、陽成天皇、9.5の子、子光孝天皇、10.9の子、宇多天皇、11.10の子、醍醐天皇。 2013/02/05

i-miya

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2013.01.31(つづき)美川圭著。 2013.01.30 大学の研究室の先輩、院制研究の先達であった棚橋光男氏がこだわった『参天台五台山記』という史料。 延久4(1072年)、密航同然で日本から北宋に渡り、永保元年(1081)、首都開封で客死した天台僧、成尋の密航記。 並木光晴氏からのケータイ、本書の書名を決定付けた。  2013/01/31

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