中公新書
ミッション・スクール

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121018649
  • NDC分類 197.7
  • Cコード C1221

出版社内容情報

天皇家にミッション・スクール出身者が嫁ぐ例が続いた。事実、ミッション・スクールには、どこか「やんごとない」雰囲気が漂っている。こうしたイメージは、いかに形成されてきたのか。そしてそれは日本人について何を語っているのか。日本社会において独自の地位を保つミッション・スクール。その来歴を辿り、忌避と羨望のあいだを揺れ動いてきたイメージの変遷を浮き彫りにする。全国のミッション中・高校一覧つき。

内容説明

天皇家にミッション・スクール出身者が嫁ぐ例が続いた。事実、ミッション・スクールには、どこか「やんごとない」雰囲気が漂っている。こうしたイメージは、いかに形成されてきたのか。そしてそれは日本人について何を語っているのか。日本社会において独自の地位を保つミッション・スクール。その来歴を辿り、忌避と羨望のあいだを揺れ動いてきたイメージの変遷を浮き彫りにする。全国のミッション中・高校一覧付き。

目次

序章 ミッション・スクールとは何か
第1章 忌避と羨望のアンビヴァレンス―明治
第2章 ミッション・ガール―明治から大正へ
第3章 ファム・ファタル登場―大正から昭和へ
第4章 大衆の欲望回路の中で―昭和から平成へ
おわりに―これからのミッション・スクール

著者等紹介

佐藤八寿子[サトウヤスコ]
1959(昭和34)年、東京に生まれる。1982年、上智大学文学部卒。2002年、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。現在、神戸ファッション造形大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりお

45
ミッションスクールについて、と言うより、ミッションスクールのラベルについて。女の園、秘密の花園から男を惑わすファム・ファタルまで、清楚かつ淫乱なラベルを貼られた時代もあった。学びの為に通った少女からしてみれば傍迷惑なものだ。だけど、ミッションスクールへの憧れは、今も捨てきれません。ミッションスクール系の本を見ると、思わず手に取ってしまうこの頃。2018/03/25

遅読

6
ミッションスクール、という、キリスト教系の学校、および日本のキリスト教に持たれるイメージはどこから来ているのかを考察した一冊。さくさくと読み進めるかのとができて面白い。日本の女性像について言及されるところもあり、興味深く読むことのできるひとは多いのではないだろうか。2016/04/23

いりあ

4
教育社会学者 佐藤八寿子氏が日本における「ミッションスクール」が持つイメージがどのように出来上がってきたのかを様々な観点から明らかにしようとした2006年の著作。ミッションスクールの成立から発展を歴史的な背景や明治、大正、昭和の社会的な背景から解説していきます。途中からは昨今のサブカルチャーで見られるミッションスクールの持つイメージについても触れられており、総合的に「ミッションスクール」の持つイメージが分かります。なお、個々の「ミッションスクール」について考察しているわけではないので注意が必要。2010/11/02

ひまつぶ市民。

3
この本をいわゆる「ミッション・スクール」について、客観的に語っている本だと思うと間違ってしまう。何よりもまず、「あとがき」を読むべきであろう。始めに定義付けを終えた後は、文学的位置づけにひたすら邁進している。自分は、著者に置いていかれた感があった。2017/01/05

てり

2
公立校しかほぼ選択肢のなかった地方在住者としては全く未知の世界のミッション・スクール。それでもステレオタイプなイメージはあって、その正体がなんなのか、おぼろげながらつかめた気がする。学校のリストを見るに、都会だけでなく地方にもそれなりに点在しているのに、ミッション・スクールに都会的な何かを感じ取ってしまう自分は、実は田舎コンプレックスに抑圧されているのかもしれない。2022/09/10

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