出版社内容情報
経済学的に考えるとはどういうことか。身近な事例で運や能力の違いによって生まれる不平等をどう均すか、人間にとって何が幸福かを考える
内容説明
「お金がない人を助けるには、どうしたらいいのですか?」小学5年生が発したこの問いに、経済学者はどう答えるだろうか。女性が背の高い男性を好む理由からオリンピックの国別メダル獲得数まで、私たちの周りには、運や努力、能力によって生じるさまざまな格差や不平等がある。本書は、それらを解消する方法を、人々の意思決定メカニズムに踏み込んで考えることによって、経済学の本質をわかりやすく解き明かす。
目次
プロローグ お金がない人を助けるには?
1 イイ男は結婚しているのか?
2 賞金とプロゴルファーのやる気
3 年金未納は若者の逆襲である
4 所得格差と再分配
エピローグ 所得が不平等なのは不幸なのか
著者等紹介
大竹文雄[オオタケフミオ]
1961年(昭和36年)、京都府宇治市生まれ。83年京都大学経済学部卒業。85年、大阪大学大学院経済学研究科博士前期課程修了、大阪大学経済学部助手、大阪府立大学講師を経て、大阪大学社会経済研究所教授。大阪大学博士(経済学)。労働経済学専攻。著書に、『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』(日本経済新聞社、2005年、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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