出版社内容情報
翻訳者は反逆者? 翻訳歴50年の著者は、数々の名訳を送り出したポーランド語翻訳の第一人者。外国語との出会いや日本語をめぐる自分史。
内容説明
翻訳を手がけて半世紀。著者はポーランド語翻訳の第一人者であり、ロシア語、英語、仏語からも名訳を世に送り出してきた。満洲での外国語との出会い、占領下の民間検閲局やA級戦犯裁判での仕事、外信部記者時代の思い出。翻訳とは、落とし穴だらけの厄介な作業だという。本書は、言葉を偏愛する翻訳者の自分史であると同時に、ひとりの日本人の外国語体験の記録でもある。トリビア横溢の「うるさすぎる言葉談義」を付した。
目次
第1章 言葉の自分史(言葉好き;ロシア語との出遇い;引き揚げ、焼き出され、そして終戦)
第2章 翻訳に迷い込むまで(就職前後;筆慣らし;外国語習得)
第3章 ぼくの翻訳書(最初の三冊;翻訳読本 ほか)
うるさすぎる言葉談義―あるいは、人生とは日本語のすべてに通ずるためには、あまりにも短すぎる(翻訳に携わる者の必須条件;『検察官』ばかりが誤訳ではない;勝負は日本語だ;冒険と反逆)
著者等紹介
工藤幸雄[クドウユキオ]
1925年(大正14年)、大連に生まれる。翻訳家、著作家。東京大学文学部仏文科卒。インディアナ大学大学院修士課程中退。共同通信社に入社し、外信部記者。ワルシャワ大学日本学科講師を経て、1975年、帰国。77年、多摩美術大学教授。専攻はポーランド文学、ロシア文学。訳書『ブルーノ・シュルツ全集』(新潮社、1998年)で読売文学賞受賞
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感想・レビュー
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