出版社内容情報
「巨」はなぜ工部なのか?「卍」はなぜ十部の六画? 全ての漢字のもととなるパーツ=「部首」にまつわる楽しいエッセイ48話。
内容説明
漢字が誕生して三千年、漢字の字体はさまざまに変化していった。そのなかで、多くの部首が生まれ、消えていった。所属する部首を移動したり、部首が分からなくなってしまったものも多い。漢字を分解してみると、その合理性と矛盾がはじめて見えてくる。50の部首ごとにたどる楽しい漢字エッセイ。
著者等紹介
阿辻哲次[アツジテツジ]
1951年、大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。静岡大学助教授等を経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻・中国文化史
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感想・レビュー
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佐治駿河
38
これは良書です。20年以上前に出版された本ですがこの種の本で扱われている内容には普遍性があり、年月を経ても価値の色あせない教養書だと感じました。本書では部首の成り立ちだけでなく、著者自身の部首観も交えながら解説されています。また漢字によっては部首と考えられる部分が複数あり、どちらを部首として扱うかが本によって異なる場合があることも知り興味深く読みました。多くの読者が触れている「也」の解釈については、私にとっても本書の中で最も驚かされた部分でした。部首や漢字に興味のある方は一読の価値がある一冊だと思います。2026/09/28
六点
23
大修館書店が出していた支那学の専門誌『しにか』に掲載されていたエッセイを集成したもの。古書にして痕跡本なのだが53ページで書き込みが消えている。そこで力尽きた模様。さて、部首に関わる様々の事をエッセイにしているのだが、漢文学業界では、「エッセイを書くときは須く下に走るべし」と言う掟があるのではないかと、疑いたくなる。よく人名にある「也」の隠された意味とは…兎に角読んで下されい。ぬこ田はこの字を名前に使っているので、少なからずおちんこでた(漢文学の門外漢だが、ノルマ達成!ヨシ!)。2021/05/08
かふ
17
俳句とか短歌とかやっていると読めない漢字がでてくるのだが、その度にネットで部首検索をしては読めない漢字を書く俳人を嫌いになっていく(俳句の方が圧倒的に読めない漢字が多い。お前それ書けるのか?と言いたくなってくる)。そんな部首についての成り立ち本なのだが、白川静の本みたいなのを想像したら辞典みたいに一字一字の説明だった(読むと面白いのだが)。康煕字典から部首検索で中国の漢字が整理され244部首あるという。読めないややこしい部首もあるが、ちょっと読みたい本と違った。やっぱ白川静をよむか?2024/11/18
ゆり〜こ
14
図書館でなんとなく目に入って手に取りました。「へぇ、この部首、この漢字ってそんな起源があったのか!」と、読んでおけば日常にあふれる漢字がちょこっと楽しくなるような本です。各エピソードに対する、阿辻さんのちょっとしたコメントがじわじわと面白かったです。2017/10/15
4fdo4
12
漢字学の本なのだが、特別漢字に興味がなくとも面白く読める 「なぜ卍は画数6かのか?」「女へんはあるが男へんはなぜ無いか?」 「針の右はなぜ十か?」「米へんなのに、粟などにも米がつくのは?」など興味深い。 「けものへんが付く・付かない動物の漢字の違い?」なんて聞いたら明快。 世界で一番古い漢字辞典「説文解字」の、俗説・五行説的な解釈を指摘も面白い。 私も学生の時、説文解字は授業で取り上げられたがよく悩んだ。 その中でも「也」の解釈。ここでは書かないが、興味があれば一読あれ。 2020/12/31




