中公新書<br> ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事

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中公新書
ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017062
  • NDC分類 471
  • Cコード C1245

内容説明

草花や樹木、野菜たちの生き方は、思いがけない知恵と工夫に満ちている。虹色を見わけるレタスの種子や、活性酸素と闘うカーネーションの花びら、病原菌やカビから身を守るサクラの葉っぱ、時刻を正確に刻んで生まれるシソのつぼみなど、暮らしで出会う植物の意外な生態を紹介する。そして「植物も汗をかくか」「動物に食べられても平気なのはなぜか」など、知っているようで知らない植物のふしぎな姿としくみに迫る。

目次

第1章 何を食べているのか(何も食べずにすくすく育つか;科学は一枚の葉っぱに及ばない ほか)
第2章 ストレスと闘う(植物も汗をかく;根のハングリー精神 ほか)
第3章 からだを守る(紫外線対策は万全;「3K」地帯に生きる ほか)
第4章 季節を先取りする(葉っぱの仕事;シグナル伝達のテクニック ほか)
第5章 生殖に工夫を凝らす(巧みな工夫;近親結婚はしないよ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりな

18
友達と植物の話をしていた時にふと貸してくれた本。モヤシのあの形はちゃんと意味があったんだ!と目からウロコな内容が多かった。この世界は植物がないと成り立たないし、生き物全ては植物に生かされている。何も言わず、暑さ寒さももろともせずに同じ場所で生きている植物の生きる知恵と生態は想像を遥かに超えていた。葉っぱが緑に見える理由、春や秋に花を咲かせる理由、全ては生きるためだったのか!著者の植物に対する探究心は果てしなく、途方もない実験を繰り返して得た結果を私たちに分かりやすく伝えてくれている良書でした。2024/04/29

寝落ち6段

11
毎日、植物を食べ、植物由来のものを身につけ、使う。その辺にたくさん生えており、夏には草刈り機で容赦なく切り倒す。それでもまた復活して、季節ごとに違う様相を呈す。そんな植物は謎に包まれている。どうして緑?何で育つ?季節に合わせて花が咲くの?まさに生命の神秘である。私たち人間も植物に生かされていることを忘れてはいけない。人間の科学力は葉っぱ一枚すら再現できていない。そのすごさを心に刻むべきだ。2019/10/12

中島直人

11
読みやすく分かりやすい。また、著者の植物に対する溢れるばかりの愛情が感じられて読んでいて楽しい。外に出て植物に触れたい気持ちにさせてくれる。2018/10/17

オオトリちゃん

9
全くよぉ、ホント世知辛い世の中でまいっちまうぜ!暫しの間、人間社会から離脱して、静かに佇む植物の世界に癒しを求めようかねぇ?…なぁにが癒しだ、この腑抜け野郎!ちったあ目を覚ましやがれ!もやしを見てみろ。一片の光も射さぬ闇(暗室)の中でも、めげずに頑張ってすくすくと育ってるんだぜ…どうせ俺は一生日陰者なんだ…なんてそんな卑屈さはどこにもない。いつか地上に這い出て、たくさん日光を浴びるんだ!と無垢な少年の輝かしい笑顔のようだ。そう、もやしの様に生きないと。明日はもやしになろう。真の“もやしっ子“の旅へ出発だ!2016/01/08

愛奈 穂佳(あいだ ほのか)

6
【ココロの琴線に触れたコトバ】だから、種子は、生きていける場所を慎重に見きわめて、発芽しなければならない。2014/12/30

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