内容説明
夫婦の絆が固く、仲よく子育てに励む姿から「オシドリ夫婦」という言葉が生まれた鳥社会に、不倫や浮気はないのか。つがいの子育てを助ける「ヘルパー」の存在が知られるようになったが、一見ボランティアに見えるヘルパーにどんな利益があるのか。キツツキのいない島に、キツツキの代理をする鳥が、どうして出現したのか。こうした鳥社会の謎の数々を解く楽しさを、エピソード豊かに生き生きと綴る。
目次
第1章 鳥類学のすすめ
第2章 鳥の卵
第3章 鳥のねぐら
第4章 鳥のなわばり
第5章 鳥の結婚
第6章 鳥の利他行動
第7章 鳥の適応放散
著者等紹介
山岸哲[ヤマギシサトシ]
1939年(昭和14年)、長野県須坂市に生まれる。61年、信州大学教育学部卒業。大阪市立大学理学部教授を経て、現在、京都大学教授(大学院理学研究科動物学教室)。山階鳥類研究所副所長(併任)。専攻、動物社会生態学
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
61
タイトルにある、オシドリについての考察ではなく、鳥類の社会について書かれた本。卵の大きさや色が違うのは何故か。カラスはどこで眠っているのか。鳥類は、自分の縄張りをどのように主張しているのか。結婚相手を選ぶ基準は何か。浮気や不倫はしないのか。ヘルパーさんと呼ばれる、つがいの子育てを手伝ってくれる鳥に得はあるのか。そして、鳥類は、どのように進化してきたのか…。それらについて、鳥類学者であり、子どもの頃から鳥が大好きだった著者が研究した結果や、現時点での見解を述べている。2018/05/17
橘 由芽
8
夫婦の仲睦まじさは「おしどり夫婦」という言葉で言い表されます。哺乳類と違って授乳を必要としない鳥類では父親の役割が断然大きいため、“浮気”をしているヒマがなく、実に鳥類の9割が一夫一婦制なのだそう。ところが!!生まれた雛のDNAを調べてみると、あれれ?鳥の中にもやはり「ホントにもう・・」なオスやメスがいるんだって(笑)2016/06/22
Riko
1
図書館で借りた。この半世紀のあいだにカッコウが新しい托卵相手を見つけたとか。びっくり。2013/03/28
今夜は眠れない
0
再読2016/03/28
hikarunoir
0
セックスの快楽を持たないに等しいから、打算もたかが知れてるし、人間の対極としてその大半はつがいで添い遂げるのだ。2011/05/26
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