出版社内容情報
東北の歴史が脚光を浴びている。縄文時代のイメージを塗り替える考古学上の成果をはじめ、中世史から近現代史まで、新しいアプローチが始まっている。しかし、「遅れた東北」という見方はいまなお根強い。国民国家たらんとした近代日本は東北を辺境と位置づけ、後進性を強調しつづけた。東北はどう見られ、どう語られてきたのか。東北をめぐる膨大な言説を読み解き、「北」の視点から「多様な日本」を照らし出す新しい地域論。
内容説明
東北の歴史が脚光を浴びている。縄文時代のイメージを塗り替える考古学上の成果はもとより、中世史から近現代史まで、新しいアプローチが始まっている。しかし、「遅れた東北」という見方はいまなお根強い。国民国家たらんとした近代日本は東北を辺境と位置づけ、後進性を強調しつづけた。東北はどう見られ、どう語られてきたのか。東北をめぐる膨大な言説を読み解き、「北」の視点から「多様な日本」を照らし出す新しい地域論。
目次
はじめに “東北”とはなにか
第1章 異境と桃源郷の間
第2章 「白河以北一山百文」
第3章 燃える東北主義
第4章 “東北”の生産
第5章 開発と差別
第6章 ナショナリズムとしての東北
終章 その先の“東北”論へ
著者等紹介
河西英通[カワニシヒデミチ]
1953年(昭和28年)北海道生まれ。上越教育大学学校教育学部助教授。弘前大学卒業。立命館大学大学院文学研究科修士課程日本史専攻修了。北海道大学大学院文学研究科日本史専攻博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。著書に『近代日本の地域思想』(窓社)。『図説 青森県の歴史』(共著、河出書房新社)
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感想・レビュー
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きいち
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
V6_1800
さんつきくん
marcy
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- 和書
- 金春の能〈上〉中世を汲む