中公新書<br> 「良い仕事」の思想―新しい仕事倫理のために

中公新書
「良い仕事」の思想―新しい仕事倫理のために

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013811
  • NDC分類 366
  • Cコード C1212

内容説明

経済の発展期には美徳とされた勤勉の価値が豊かさの到来とともに揺らいでいる。よく働くことは余暇や家庭や地域の生活と相反する生き方になってしまった。勤勉な労働よりも、意味ある労働が求められるようになる。だが、勤勉倫理に代わる新しい仕事倫理は生まれるのだろうか。仕事をめぐる過去の思索を訪ね歩き、「良い仕事」の思想の伝統の中に、現代の自己実現願望の限界を超える新しい仕事倫理・仕事理念の可能性を見出す。

目次

第1部 ポスト勤勉社会と仕事意識(労働倫理は衰退したか;高度産業社会と労働倫理)
第2部 「良い仕事」の思想(良い仕事と「善く生きること」;良い仕事と「善い行い」;良い仕事と芸術;良い仕事の概念)
第3部 「新しい仕事倫理」の可能性(良い仕事と全体性;仕事におけるインテグリティ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

23
仕事という行為の価値をキリスト教の教えなどにさかのぼって考察した本。明らかに引用元が西欧社会に偏ってしまっているのが残念だが、テーマは考えてみたいと思っていたことだったので興味深く読めた。「ナルニア国物語」の著者もこの分野に関して文章を遺していたのは驚きだった。2013/04/09

富士さん

4
労働思想史の流れを知りたかったので、リファレンス研究としてはとても参考になりました。しかしものすごく引っ掛かったのは、著者が無根拠に前提とされている日本人の勤勉倫理の低下が何を根拠に言われているのかがまったく示されていない点です。著者は経済学部のご出身のはずなのに。それは労働時間なのか、労働意識なのか、そもそもそれが勤勉倫理を反映していると言えるのか、検証がまったくない。出版当時は疑問の余地のない常識だったのかもしれませんが、研究の前提である問いを常識から取ったのなら、学者としてどうなのかなと思うのです。2020/06/19

takao

3
ふむ2024/02/15

Yasomi Mori

1
「良い仕事」という概念が歴史上どのように変化してきたか、という系譜を追いながら、仕事倫理の次なる可能性を探求する一冊。現在支配的な自己実現的な仕事理想は、共同体中心の伝統的価値観から個人重視の時代へと変化するなかで生まれたが、“共同体に対する貢献”という要素を忘却してしまうことが、かえって閉塞感の原因となっている。/《P.コロフスキーとともに、「自己実現の好機」は「労働【から】の解放にあるというよりはむしろ、意味のある労働への解放にある」》。アレントの「労働」「仕事」概念と著者の考察との対応づけも面白い。2015/06/04

1.3manen

1
私はモリスの創造という名の報酬を思い出したが、今は、3.11の震災ボランティアもよい仕事になるだろう。賃労働だけがよい仕事ではなく、無報酬でも無償財(堀田力氏)の概念もあるので、立派なよい仕事になりえるだろう。2012/04/09

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