内容説明
著作権は電子的コピー技術の高度化と普及により大きく変貌している。著作物はユーザーによって自由に切り貼りされ、インターネットによって全世界に自動的に配信されるようになった。著作物を扱う企業もユーザーもこの状況に困惑している。一方、G7諸国の掲げる情報産業政策は著作権の尊重を強調している。本書は、このような環境下にある著作権制度を、技術、法律、産業、芸術理念、国際関係の絡みのなかで考察したものである。
目次
1 著作権とはなにか
2 ディジタル信号になった著作物
3 非芸術的作品の著作権
4 著作者になった機械
5 国境を越える著作物
6 仮想化する著作権料
7 脱著作権論
8 二十一世紀の著作権