中公新書<br> 壬申の乱―天皇誕生の神話と史実

個数:
  • ポイントキャンペーン

中公新書
壬申の乱―天皇誕生の神話と史実

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月30日 21時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012937
  • NDC分類 210.34
  • Cコード C1221

内容説明

六七一年十月、天智天皇の弟大海人皇子(天武天皇)は王位継承を断わり吉野に隠棲。翌月、天智の子大友皇子は大海人を討つべく五人の重臣と盟約を結んだ。天智後継の座をめぐる壬申の乱の発端である。天智は大友かわいさで大海人を疎外したのか。大友は絶えず後手にまわり敗れ去ったのか。王位継承をめぐる対立はなぜ大規模な戦争に発展したのか。通説を再検討し、古代最大といわれる攻防のドラマを再現、その歴史的意義に迫る。

目次

1 近江大津宮、その日
2 大海人皇子をめぐる群像
3 内乱の発生と展開
4 内乱の拡大と終焉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

123
作者の推論も含めて語られる。最後の戦いが、今の滋賀の瀬田であり、水戸の光圀は、負けた側の大友皇子の最期の地はこのあたりだとし、彼が大友皇子の名誉回復ともいえる事をした。作者は、山崎の戦いは滋賀ではなく、大山崎🟰明智光秀と羽柴秀吉が戦った場所と唱えている。天皇と自ら名乗ったのは、勝った側の大海人皇子が最初であり、彼は一代限りのつもりで使ったのではないかと、2022/06/26

Willie the Wildcat

68
皇位継承を巡る禍根。片や出家、片や王道。天智天皇の崩御で、後継者問題に点火。初動の判断の誤りの根底にある”縁”を含めた結束力の欠落、倭古京喪失による戦略の迷走、高安城を占拠後の次の一手の戦術の落ち度、以上3点が王道破綻の主原因。歴史的に興味深いのが『異形の王』。意図的か偶然か、(結果的にも)前者であれば大海人皇子の先見性が光る。『庚午年籍』の齎したアイロニーも印象的。仏作って魂入れず、という感。因みに、大海人皇子の”合言葉”の解説に垣間見る著者の歴史への思い入れ。しっかり”熱”を感じさせて頂きました。2021/12/22

Koichiro Minematsu

41
天武・大友の王位継承上の対立が、なぜこのような大規模な戦争に発展したのかという問いに明確に答えている。律令国家に向かおうとするその前で人間関係の妙がなすものだ。史実をどうみるかということを学んだ。2019/08/03

bluemint

25
古代最大と言われる内乱だ。従来より皇族による大王の座を巡る争いは、女帝から譲位を引き出すために行われることが多い。違っているのは2年前に実施された戸籍調査の庚午年籍に基づき両陣営が徴兵をおこなったからだ。また、大海人皇子が表舞台から一歩引いたことで、大友皇子との争いから超越した立場に自分を置いたため、従来の大王とは次元の異なる王となり、呼び名も「天皇」とした。兵の進め方などよく分析してあるが、人の名前と関係が複雑すぎた。2022/04/18

かふ

22
それまでの壬申の乱は、天智天皇の死後、王位継承を巡って天智天皇の後継者大友皇子を叔父である大海人皇子が追い落としたとされ、大海人皇子悪人説が流布されている。しかし、その時期に天皇だったのは倭姫王の女帝とし天皇についていた。仮の女帝の跡目を巡る大海人皇子率いる豪族と大友皇子率いる豪族間の天下分け目の戦いだったのだ。大海人皇子の逃走(闘争)ルートを徳川家康が巡った関ケ原の戦いになぞらえてみることで見えてくる古代王朝の成り立ち。2022/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/407464
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。