中公新書<br> 幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲

中公新書
幕末長州藩の攘夷戦争―欧米連合艦隊の来襲

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012852
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C1221

内容説明

時代の潮流をうねらせた幕末最大の国際紛争を精査して描く。

目次

第1章 ペリー来航と長州藩
第2章 長州藩の暴走
第3章 京都政変と藩難
第4章 四国連合艦隊の下関襲撃
第5章 攘夷戦後の展開
第6章 攘夷戦余聞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

半木 糺

6
後世の人間から見ると、「愚挙」にしか見えない長州藩の下関戦争。しかし、攘夷論を払拭し、開国論に転じるためには必要不可欠な事跡であったと思われる。著者は下関戦争後に連合軍に徴集された大砲の行方を海外に渡って追跡しているが、その熱意は著者が山口県人だからなのかもしれない。戦争に参加した艦艇や兵力のデータが丹念に掲載されており、史料としても活用できる。2013/04/28

YOS1968

2
歴史は、ある切り口から見ると違って見えることがある。幕末長州は攘夷の急先鋒であったが為に外国船に砲撃した。しかしそのことが英国へ接近し、攘夷から倒幕へ藩論を転回する。幕府は法外な賠償金を請求され弱体化する。歴史は急展開する。面白い。2010/09/07

Tomozuki Kibe

1
著者は山口県出身・山口/長州がらみの小説をものする歴史作家。山口県旅行のお供に。これよまなかったら壇ノ浦砲台の模造品だけ見て前田砲台にまでいかなかったかもしれない。2023/08/13

きょ

1
幕末における各国、特にイギリスの活躍や攘夷戦争を通して歴史がどう転換したのかということも改めてよく分かった。壇ノ浦の戦いから始まった武家社会が下関戦争を通じて崩壊していく——と書くと関門海峡の重要さがすごく伝わってくるし、この一連の国際紛争が松陰門下の双璧がそれぞれ開始し、収集したというのも因果めいたものを感じた。余談の長州砲については、偶然にも先日新聞で読んだところだったので(多分この著者さんのお話が掲載されていたのかなと思う)興味深かった。2011/03/13

a98s219

0
長州とイギリスとの関門海峡における戦争が、歴史の大きな転換点としている。長州はイギリスにあっけなくやられ、長州の攘夷のエネルギーは討幕へと転換する。討幕の準備を手助けしたのがイギリス。皮肉な話ですね。歴史のふりかえりにもってこいです。2010/09/17

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