内容説明
日本にとってここ10年の最大の経済問題は円高であり、日本人すべてが為替レートに関心を寄せているが、円高のメカニズムと効果が理解されているとはいえない。円高の原因である経常収支黒字はなぜ減少しないのか。円高はデフレを呼び、産業の空洞化を進めるのか。なぜ円高のメリットを生かせないのか。このような疑問に答えながら、内外価格差を生む規則、競争を抑制する協調等、日本型産業システムに対して発想の転換を求める。
目次
第1章 経常収支黒字とは何か
第2章 円はどこまで上がるのか
第3章 円高はどうにもできないのか
第4章 はたして円高でデフレになるのか
第5章 円高は空洞化を進めるのか
第6章 日本型経営システムの矛盾
第7章 必要な規制緩和
第8章 超円高時代をどのように生きるか