内容説明
企業経営において強大なパワーをもつ取締役が、判断の誤りや公私混同等によって会社に損害を与え、会社がその責任を追及しない場合、個々の株主が会社に代わってその権利を行使する―これが株主代表訴訟である。アメリカで、日本で、企業買収、自己株式取得、企業の私物化、貸出し等をめぐっていくつかの訴訟が提起された。本書はその争点、経緯、判決を分析して取締役の権限と責任を問い、日米両国の経営風土の差異を考察する。
目次
第1紹 ロス・ペロー対ゼネラル・モータースの死闘
第2章 ゼネラル・エレクトリックの武器輸出スキャンダル
第3章 危ない自己株式の取得
第4章 企業と政治
第5章 企業の私物化
第6章 乗っ取り屋をめぐる攻防
第7章 金融機関の貸出トラブル
第8章 ビジネス・ジャッジメント・ルール
第9章 展望
-
- 和書
- 松島弘子のきもの歳時記