内容説明
自民党一党支配が終わり、日本の政治は混乱期にあるが、国会を舞台にした緊迫感ある政策論争はほとんどみられない。しかし、敗戦後の混乱期からつい昨日まで、憲法と自衛権、経済政策、外交、そして公害等をめぐって政治家たちは熱く激しい論争を重ねてきた。本書は、吉田茂、河野一郎、中曽根康弘、石橋政嗣、河上丈太郎、池田勇人、田中角栄ら個性豊かな政治家たちの生なましい素顔と言葉を再現させ、戦後政治を展望する試みである。
目次
第1章 がっぷり四つの因縁対決
第2章 命取りの失言
第3章 これぞ爆弾質問
第4章 ホロリとグサリ、涙の質疑
第5章 異色の本会議演説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NoDurians
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どこの国でも言葉が軽い政治家が多くなって、民主主義はいったいどうなっていくのかという不安がある。後の世に残すべき言葉を吐いてくれるような政治家を選ばなければならないと思う。2017/04/12
Ucchy
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聞き応えのある国会論戦を集めた本。国会論戦は虚しいものが多く税金の無駄遣いじゃないかとも思うけども、本書にあるような論戦がなされるなら国会も意味があると思う。石橋正嗣と宮澤喜一の公害問題の論戦が特に印象に残った。2015/01/18
露頭に迷う大学生
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昨年亡くなった石橋まさつぐと中曽根康弘の国会での論説が印象的であった。憲法改正をする日は果たしておずれるのだろうか?2020/05/06