内容説明
マレーシアの首都クアラルンプールに在住する華人の家族と暮らし、現地のマレー系女子高校に通った娘と、心配しつつ遠くから見守った母親との交信の記録である。異国での体験や悩みを逐次手紙で送りつづけるように約束させられた娘と、それに応える母との間には、文章を通して互いの感情が論理化され、ともに成長していく様子が描き出される。と同時に、ホームステイ先の家族とのかかわり合いについて、貴重な示唆を与えてくれる。
目次
第1章 ナマサヤアヤ
第2章 ひとり歩き
第3章 タマンネガラ行
第4章 マレーシア華人のこと
第5章 食中毒
第6章 カウント・ダウン
エピローグ それから