内容説明
1989年11月、冷戦の象徴であったベルリンの壁が破れた。ポツダム会談が決定づけた、世界の戦後体制が崩れたのである。本書は、この現代史最大の事件を生んだ都市ベルリンに長く滞在する著者が、各地を逍遙しながら、フリードリヒ大王からヒットラー、ホーネカーに至る権力者たちの夢を想い、この都市が目撃した悲劇と高揚に満ちた数々の歴史的情景を綴り、今日の激変する姿を伝える、歴史と空間へのベルリン案内である。
目次
エルベ以東
ポツダムの影
国境の町ベルリン・シュパンダウ
ビスマルクの道、クーダム
権力者どもの夢の跡
ベルリンの検問所
1989年11月―ベルリンの壁が破れたとき




