感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ecriture
2
限りなく名著に近い良書。アメリカ独自の絵画様式といえばなぜか第二次世界大戦以降だけが語られがちで、17世紀入植期からの絵画らしさはほとんど言及されない。西欧から大きく遅れた文化状況における絵画は、描き込み過ぎるほど精緻で、それゆえに鈍重で皮相なリアリズムに支えられ、例外はあれど1913年のアーモリー・ショーにてヨーロッパの新しい流派がまとめて導入されるまでそれがアメリカ絵画の基本軸を為していた。モールス信号のモールスが画家として超一流で、アメリカ絵画を代表する6人のうちの1人であるなど、驚きに満ちている。2024/09/01
rosie
1
この時代のアメリカの画家についての概説を日本語で読める機会は少ないと思います。参考になりました。2012/06/04