内容説明
痛風は、金持がかかる病気とされたり、歴史上有名な人物が悩まされたことから,逸話に富む病気の一つである。現在では適切な予防を講ずれば心配ないが、その昔は指を切断されるような重い病気であった。本書は痛風の医学を歴史的に辿り、原因物質“尿酸”を介して有機化学、生化学の黎明期へ導く。最後に、遺伝的な「体質」に依存して起きる病気の事例研究として痛風を捉えなおし、“病気の生物学”という新しい課題を提起する。
目次
第1章 痛風とは何か
第2章 痛風の歴史
第3章 尿酸の化学
第4章 尿酸の合成と代謝
第5章 病気の要因
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- 和書
- 生物学実験 (第2版)
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- 和書
- 噺歌集 〈4〉 文春文庫