中公新書<br> 室町の王権―足利義満の王権簒奪計画

中公新書
室町の王権―足利義満の王権簒奪計画

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121009784
  • NDC分類 210.46
  • Cコード C1221

内容説明

強大なカリスマ性をもって、絶対主義政策・中央集権化を支持する官僚・公家・寺社勢力を操り、武家の身で天皇制度の改廃に着手した室町将軍足利義満は、祭祀権・叙任権などの諸権力を我が物にして対外的に〈国土〉の地位を得たが、その死によって天皇権力簒奪計画は挫折する。天皇制度の分岐点ともいうべき応永の時代に君臨した義満と、これに対抗した有力守護グループのせめぎあいの中に、天皇家存続の謎を解く鍵を模索する。

目次

天皇家権威の変化(親政・院政・治天の君;改元・皇位継承・祭祀)
足利義満の王権簒奪計画(最後の治天―後円融の焦慮;叙任権闘争;祭祀権闘争;改元・皇位への干与)
国王誕生(日本国王への道;上皇の礼遇;百王説の流布;准母と親王元服)
義満の急死とその後(義満の死と簒奪の挫折;皇権の部分的復活;戦国時代の天皇)

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