内容説明
人間のもつさまざまな精神と感情から、ひとつを切りとり、この世、人間にある愛をうたった名詩を、詩の宝庫・中華世界から集めた。不安定な危険にさらされている恋愛の感情、安定した雰囲気の夫婦・家族どうしの愛情。夫婦の愛情は家族・子供へと拡がり、故郷にも及び、友人をつつむ。本集は、しなやかな平がなの響きを援用した訳詩の世界からはいり、１篇の名詩を音吐朗々とよみ鑑賞できる。新機軸あふれる中華愛誦詩選である。
目次
１ 素樸と頽廃―古代
２ 悲痛と歓楽―中世１
３ 艷麗と繊細―中世２
４ 日常のなかの物語―近世以後
感想・レビュー
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森
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「愛のうた」と銘打っているけど、収録されている歌は恋人や夫婦間の歌だけではない。古代の歌の率直さや大らかさはいいなあ。書き下しや送りがなはかなり筆者独特。学校で習うような読みと異なっていたりするから、違和感を覚える人はいると思う。書き下し文が前面に出ていて、全ての詩に白文と解説がついている。有名な詩には先人の邦訳も。漢文や漢詩、中国語に暗い自分には十分で、娯楽として問題なく読めた。あくまでも入門書であり、好きな詩人や詩については別の文献などと照らし合わせる必要はある。2010/09/20
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- 和書
- ニーチェと哲学 河出文庫
