内容説明
急速に深刻な社会問題となっている非A非B肝炎やエイズなどがある一方で、白血病、再生不良性貧血などは画期的な治療法の進歩により、イメージの変更を迫られている。血液は、私達に最も身近でありながら、その全体像を把握することは難しい。本書は、血液の構造から、各種血液病の治療まで、その解明の歴史的な経過を丹念に辿りながら、最近注目を集める輸血の諸問題にも関わりつつ、今後の血液医療の可能性を探る試みである。
目次
第1章 私の歩いた血液学の道
第2章 血液の役割
第3章 造血
第4章 赤血球とその病気
第5章 白血球とその病気
第6章 出血と止血
第7章 輸血をめぐって