中公新書<br> 駅の社会史―日本の近代化と公共空間

中公新書
駅の社会史―日本の近代化と公共空間

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121008558
  • NDC分類 686.53

内容説明

明治初年、久米邦武がそこに近代文明の象徴を見出し、夏目漱石が近代社会における人間関係のあり方を悟った駅というものは、日本の近代化の本質をよく表わしている。駅は人が集まり、人が散っていく結節点であって、次の行動への「幕間」ともいえる。明治5年の鉄道開通にはじまり、大衆化現象を先取りしつつ変貌してきた駅も敗戦で一頓挫し、戦後は新しい展開をとげている。駅の変遷を辿って、日本近代化の特質を明らかにする。

目次

はじめに―二つの「文明開化」の眼から見た駅(岩倉大使一行の見た駅;夏目漱石の洞察力)
1 馬の駅から汽車の駅へ
2 大衆化・大量化現象の先駆―近代化の先取り
3 利用者の要求への対応―駅の改良
4 改良挫折の要因―戦争と駅
5 移動の拠点と公共の空間―戦後の駅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
明治以降、近代文明の代表格の一つとして日本に定着した「駅」の、社会の中での位置づけの変遷を辿る。機関車の停車施設としての「駅」という言葉は、江戸時代の宿場間の馬の待機所を意味していたために、紛らわしくて定着が遅れた(明治20年代)とか、全国の鉄道網が整備される過程で建設されたターミナル駅の構造とか、日中戦争以降の軍事輸送の実態とか、時代による駅への二-ズが興味深い。日本の駅は、市民が自由に集う空間が発達しなかったこの国では珍しい、様々な階層の市民が等しく集まる場となった、という筆者の指摘もなるほど、と。2016/11/19

かわくん

0
日本の鉄道駅の歴史について考察した。駅と鉄道が不可分の関係であることは論を待たないが。役割については社会状況や産業経済などの面が大きく関係する。また近年は駅の公共空間や商業空間としての役割が重要視されている。「エキナカ」という言葉がそれを象徴している。この本で少し物足りないと感じたのは、その時々の利用者の声。駅をどのように利用し、何を期待し、何を求めているのか。これからの駅の理想的な姿についても提示してほしかった。2015/12/16

rbyawa

0
e065、今の汐留と桜木町である「新橋-横浜」はどうして最初の鉄道路線として選ばれたかとか、駅がまだ街道の馬を置く場所だった明治の頃、一体なんて呼んでいたの? とか、最古の駅の一つである品川駅の土地の使い方や今の東京駅の構造。かつての小説の中に出てきた人物らは、架空であるが故にむしろ当時の世相を写しているのだよね、とか。内容は良かったと思うんですがこれらが無造作に行ったり来たりする構造なのはちょっと疲れた、かな。あと私は歴史覚えてるからいいけど、これいつの話だかわからない人はわからないだろうなぁ、ううん。2014/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/222179
  • ご注意事項

最近チェックした商品