中公新書<br> 大鏡の人びと

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中公新書
大鏡の人びと

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121008305
  • NDC分類 913.423
  • Cコード C1293

内容説明

『大鏡』は平安朝への訣別の書であると共に、中世文学の開幕を予告する書である。『伊勢物語』が発見したみやびは『源氏物語』のもののあはれに発展し、長く王朝の生き方となった。その優美な平安的振舞いを否定してこの歴史物語が新しく生みだしたこころたましひは、激しく行動する逞しさを身上とする。次代の精神として開花する兆しがここにうかがわれる。藤原道長を頂点とする平安貴族たちの生き方に新しい人間像を読み解く。

目次

序章 万寿2年のこと(物の怪の叫び;男の目)
第1章 「みやび」のころ(風流貴族のなげき;天神の怒り;胸に打つ釘)
第2章 「もののあはれ」のころ(上)(后のねたみ;「あまがへる」;帝王の「くるひ」)
第3章 「もののあはれ」のころ(下)(敗者の気位;勝者の備わり)
終章 「こころたましひ」のころ(別れの拍手)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

若黎

10
図書館本。これも図書館でウロウロしていて見つけた本。中公新書で大鏡について取り上げているなんて知らなかったですが、とてもわかりやすかったです。比較されていた栄花物語も読まねば。積読したままだし。2023/10/10

まーたろ

1
実家の新書置き場にあるのを発見。ナニコレ面白い!『大鏡』読もう!初版は三十年近く前。現在の定説と違ってる部分ってあるのかな?ただの権力闘争と思っていたものが、人間と人間のぶつかり合いとして立体的に見えてきて、生命力と生命力のこすれ合う音まで聞こえてくるようです。これ読んだら「『栄花物語』より断然『大鏡』!」という気分になりました。2015/08/29

千慧

0
大鏡についての解説書として入道殿下の物語の補足になるかと思い読みました。大鏡を様々な立場から理解することができ、当時の様子がわかりやすく読みやすかったです。2016/10/30

sarara0904

0
20数年来の愛読書。ツイッターのとあるBOTで月にまつわる道長の和歌が載り、ふとこの本を読みたくなった。活き活きとした平安中期の藤原氏の逸話がおもしろい。副題の「行動する一族」のとおり、どの人も前向きでたくましい。何度読んでも飽きない本。2012/01/24

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