内容説明
国際政治・国際関係といっても、そのほとんどは国家間関係の学問である外交学で占められている今日、多くの人々が専門を越えイデオロギーを越えて、外交を論じることのできる土俵づくり=「知的アリーナ」の形成こそが本書の目的とするところである。与野党間で繰り返される不毛な外交論争の最大の原因を、この「知的アリーナ」の欠如にみる著者が、日本特有の政治風土の中で、実りある外交論議の展開の可能性を模索する。
目次
第1章 国家の運命
第2章 外交の指針・国益
第3章 外交の指針・国力
第4章 外交の指針・国際的要因
第5章 外交の決定
第6章 外交を比較する
第7章 外交官とは
第8章 日本外交の決定プロセス
第9章 日本の外交戦略