内容説明
アメリカでは大統領は確かに大きな力を持っているが、連邦議会の分権性と地方主義を無視してその政治を語ることはできない。バイロン候補とともに下院議員選を闘うという貴重な体験に基づいて書かれた本書は、アメリカ政治の現実を生き生きと伝えてくれる。
目次
第１章 連邦議会のプロフィール
第２章 候補者と選挙区
第３章 予備選挙
第４章 選挙と政党
第５章 多彩な選挙戦術
第６章 候補者とスタッフの活動
第７章 選挙資金と経費
第８章 本選挙終盤
第９章 連邦議会の特質
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
松下政経塾々生(現神奈川県知事)の著者が、実際にアメリカ下院議員選挙の選挙事務所に勤務して、1980年代半ばの連邦議会の現場を体験した記録。選挙戦のみならず、アメリカ議会の構造についても色々解説する。州単位に選ばれる参議院的な上院と、州内の各選挙区で選ばれる衆議院的な地域密着の下院の違い。実際の権限が各専門分野の常任委員会にあり、完全年功序列で決まる各委員長が絶大な権力を持つ構造。専門の委員会では、日本の族議員のような各々の分野に精通したスペシャリストの議員が基本で、「何でも屋」は軽蔑される風土などなど。2023/06/21
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- 和書
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